11/02/2015

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチンについてです。

日本では、幼稚園で集団感染が報告されたりしております(出典見つからず)。
本年度(平成27年度)中には定期予防接種に導入される見込みらしいですが、現在は任意接種であります。自費になりますので、3000~5000円程度必要で、3回接種となります。

アメリカでは、小学校・幼稚園に入るときに必要なワクチンが決まっておりその中にB型肝炎ワクチン(HBV)も含まれております。
ウチの子供は、渡米前に某病院の国際内科を受診して一度摂取しております。1か月空けて2回目、3回目が必要で、渡米後に摂取しております。(米国は無料。)

さて、私の場合です。
今回、臨床検体(血液を含む)を扱うため、勤務施設からHBV摂取の証明書提出を求められました。
はて、HBVは受けた記憶があるようなないような、抗体価も調べたことがあるようなないような

まずは医局にメールで聞いたところ、「医員として勤務していないので記録なし」とのこと。
大学院では麻疹風疹の抗体価や接種歴の提出を求められたが、HBVに関しては報告義務なし。となると、受けていないのか?
かなり血液に暴露される職種であり、いくつか病院を渡り歩いているのにHBV摂取歴の提出を求められたのは今回が初めて?これでいいのか日本?民間病院?

さて、頑張って記憶を呼び覚ましてみました。
医学生時代に病院研修(ポリクリ)の際に、HBV摂取したような気がする。
ダメ元で、出身大学にメールを送ってみました。すると、すぐに返事があり。
「B型肝炎ワクチン接種歴、抗体価検査結果、証明書の発行は可能です。」とのこと。
素晴らしい!さらに、通常は書類は郵送でのやり取りになるけれど、米国在住であることを伝えて、メールのファイル(PDF)でのやり取りでお願いしたい旨を伝えると、OKとのこと。Fabulous!!

証明書請求の申請書を記入、PDF化してメールに添付。その3日後には証明書が手に入りました。
素晴らしい。
内容は、2003年のポリクリ時にきっちりHBV抗体価をワクチン投与前後で測定しており、HBV3回接種もしておりました。(12年前なので現在抗体が消えている可能性は否めないですが…)
3回接種の記録がしっかりありました。すばらしいですよ、わが母校!!
お金払った記憶もないので、無料だったのでしょう。

http://www.jsh.or.jp/vaccine/vaccine こちらのサイトから参照させていただきました。
 
 
ということで、僕はHBVに関しては、10年間の勤務において予防されていたわけです。ありがとう、わが母校。
大学病院の医療勤務雇用はHBVは必須で、接種は自費、との記載があります。日本はワクチンに関しては遅れているなぁ、と実感します。
米国では保険に入ると、履歴が保険会社で全部管理されるのでワクチン歴から治療歴全部記録されます。日本はおっさんになっても母子手帳に記載するしか自分で管理できないのは悲しいですね。アメリカのように家庭医・主治医を持ち、健康管理・ワクチン管理などするシステムは非常に良いと思います。

結論
HBVを含め、ワクチン対策は日本は遅れている。
医療者は特にリスクが高い。また、金銭的サポートも乏しい。
特に、大学院生で非常勤医師として臨床に携わる場合はいろいろ問題がある、と感じます。
感染や放射線被爆に関して、以前からずっと「問題があるなぁ」と感じております。医療事故などの訴訟に対する保険も自前ですから…

追記
平成24~25年に首都圏・近畿圏で風疹が流行した時期がありました。
1978年生まれの私は、風疹ワクチンが任意の時代であり、実は摂取しておりませんでした。
飛沫感染する風疹、外来診療で感染します。えらいこっちゃ。
ところが、2年前に明石市が助成をしてくれて、麻疹風疹ワクチンを無料摂取しました。女性の場合は妊娠を期に調べたり、ワクチン接種するのですが、35歳のおっさんは風疹は35年間ノーガードでした。明石市ありがとう。

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