2/01/2017

ビデオ喉頭鏡

以前、救急救命士養成所の教官をしておりました手前、ビデオ喉頭鏡の賛否には若干ウンチクがあります。

んで、JAMAのやつ。(とある記事で載ってましたので読んでみました。) 

Video Laryngoscopy vs Direct Laryngoscopy on Successful First-Pass Orotracheal Intubation Among ICU Patients
JAMA. 2017 Jan 24. doi: 10.1001/jama.2016.20603

ほんで、結論だけ。
CONCLUSIONS AND RELEVANCE:
Among patients in the ICU requiring intubation, video laryngoscopy compared with directlaryngoscopy did not improve first-pass orotracheal intubation rates and was associated with higher rates of severe life-threatening complications. Further studies are needed to assess the comparative effectiveness of these 2 strategies in different clinical settings and among operators with diverse skill levels.

まとめのまとめ
「ビデオ喉頭鏡は直視下に比べて、成功率は変わらず、合併症は多くなる。」

あ、アレは?難しさのスケールは?
コーマック?とかは?
OK、そんなん関係ないって結論ね。
以前読んだ論文は、めっちゃ難しい時はビデオがええで。って結論やったなぁ。
でもビデオで合併症が増えるなら、どうするかなぁ。

「直視下で、一発で決める!!」コレに限りますね。

あとは、救急な話題は、「救急車内心電図12誘導の電送」ですね。
救命士が診断することがないルールであれば十分有用だと思います。
四肢誘導で「STが変化しているように見えるのです!」という発言はなくなるでしょう。



最後にいつもの言葉。
「どんなに技術が進んでもこれだけは変わらねえ。機械を作るヤツ、整備するヤツ使うヤツ、人間の側が間違いを起こさなけりゃ機械も決して悪さはしねえもんだ」. -榊整備班長 (機動警察パトレイバー the Movieより)-


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