4/29/2016

米国での検診

米国での「乳幼児・幼児・子供の検診」についてです。
先日2歳と5歳の検診+ワクチン接種に行きましたので、そこで教えて頂いた情報などです。

日本では、学校検診があるのですがアメリカはありません。
ワクチン摂取スケジュールも主に主治医・家庭医・かかりつけ医が管理します。

幼児に必要な検診項目
・身長、体重
・視力
・聴力
・生活の状態、栄養状態
・発達状態
などなど、大体日本と同じですね。

日本でしないけど、アメリカでする検診の項目

・貧血検査
非常に偏った食事のため、2歳ごろでも信じられない貧血になるそうです。
また、鉛中毒もよくあるみたいで、原因は壁のペンキに鉛が含まれていて、それを経口から摂取してしまうこともあるし、またある地域では水道水に鉛が混入していることもあるらしいです。
これらが原因で貧血になることがあるので、貧血チェック(ヘモグロビンのみ)します。
また、いつまでも粉ミルクばかりを摂取していることもあるようですので、ビタミンやミネラルの欠乏症もあるらしいです。

・特殊な問診項目
ジャンクフード(ハンバーガーやピザ)を一週間に何回たべるか?
ソーダ(ジュース全般、多分果汁ジュースは含まれない)はどれくらい飲むか?
一日何時間寝ているか?
一日でテレビを見る時間は?
課外活動は何をしているか?

日本小学校のみなのは、心電図検査とレントゲンですね。アメリカではありません。
レントゲンを撮る意味は?結核の歴史の影響でしょうか?
心電図は、ブルガダ、WPWとかのルールアウトかな?右脚ブロック右軸偏位でASDが見つかるってのはありましたね。

健康に生活する、ということであれば当たり前なのですが、アメリカの貧困層は知識レベルが非常に低く、当然のことも知らないから、検診でピックアップする必要があるのですね。
でも、日本でも同じだと思います。

ということで、今後はそのような場に出会えたら、こういった認識を広めたいと思います(その根拠もしっかり把握したうえで)。

ちなみに、2歳はHAV、HBV、を太ももにブスブスとやられ、5歳はポリオ、HAV、HBVを左上腕にブスブスブスとやられてました。ちょっとかわいそう…
アメリカではポリオは4回接種が基本のようです。日本は3回で終了ですね。

追記
アメリカではMMR-Vという4種(麻疹、風疹、おたふく、水痘)を一発で打つのを、3~4歳で行うそうです。

更に追記
ちなみに僕は大学院生の時の検診ECGで、poor Rで要精査のお手紙をもらいました。
X-Pからも推測するに、心臓がかなり立位?(医療者たるのものこんな表現でいいのか?)にあるからでしょう。多分。
でも一回トレッドミルでもやったほうがいいのかな?マラソン中CPAなんてシャレにならんですからね。話がそれました。話が逸れたついでに、僕が小学生の時「モアレ」なんて縞々の写真をとるやつもありましたね。まだやってるのかな?知らん…

(ヨセミテへ行く山道、ガードレールなし。落ちたら…)


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