1/02/2016

2016 新年のご挨拶。

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、大みそかには「紅白歌合戦」も生で視聴し(Sling Boxを使って)、鏡餅も飾って、お正月を迎えました。

おせち料理は準備しませんでしたが、「餅」に「ちらしずし」を準備して正月気分を楽しみました。
お年玉も子供たちにドルで渡しました。

しかし、初詣は行っておりませんし、おみくじもしておりません。毎年寒い中、皆で神社にお参りしているので、それがないとなんか抜けた気がします。

話題は変わりますが、実家の医院で定期的に発行しているお便りがあるのですが、新年号に留学便りとして寄稿させていただきました。
頑張って書いたのでここで問題ない部分だけでも転載させていただきます。

今後とも宜しくお願い致します。
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新年あけましておめでとうございます。○○新年号は、「アメリカ研究留学便り」を送らせていただきます。
今回、院長よりご使命を受け記事を書かせていただきます。○○です。
平成17年に医師免許を修得し、研修を経て医師として主に循環器分野を専門に働かせていただいております。
20159月より○○大学 ○○学講座の教授・教官方のお力添えにて、アメリカのカリフォルニア大学デイビス校に研究留学させていただいております。
 
私と妻、長女9歳、長男5歳、次男2歳で、アメリカ西海岸のサンフランシスコから車で北西に100マイル(160)の田舎町であるデイビス市に住んで4ヶ月になります。日本とは違う文化、生活環境に触れることで感じたことなどをお伝えさせていただきます。

多くの面で日本の素晴らしいことを再認識しますが、ここではアメリカで感じた素晴らしいことを報告させていただきます。

強く感じることは、「子供への眼差しがとてもあたたかく、他人への気遣いがとても人情味にあふれていること」です。アメリカ人が人情味?と思われる方もいらっしゃるでしょう。いくつかエピソードを交えて報告いたします。

小学校や幼稚園では、言葉の通じない娘や息子に、沢山の人が手を差し伸べてくれます。先生方はもちろん、お友達もいろいろ面倒を見てくれているようです。娘は小学校の課外活動でコーラスグループに参加しており、コンサートに向けてソロパートのオーディションがありました。娘は突然「私、オーディションに行く!」と言い出し驚きました。結果は、1回目のコンサートでは落選しましたが、2回目のコンサートでは合格。短いパートですが見事コンサートではソロ歌唱しました。実は、1回目のコンサートではソロ希望者が多かったので、2回目のコンサートではコーラスの先生がソロパートを増やしてくれたのです。このように、頑張っている子には、しっかり努力に答えてあげる。そしてその積極性と自主性を大切にして伸ばすように手助けしているのです。自主性を重んじる分、その責任も自分にあります。宿題忘れ、遅刻などはきつく叱責されませんが、その評価はしっかり反映されます。

生活の場で感じましたのが、イライラしている人がいなくて、せかせかした印象を全く受けません。お店レジやイベントなどで長蛇の列ができることがあります。行列の中では「混んでるねー、店員さん大変だねー。」といった具合で赤の他人と談笑して待っています。また、お店の入口扉では、後ろの人に扉を開けて待っていてくれます。子供も年配の方には率先して扉を開けてくれます。ベビーカーにもとても優しい眼差しと対応をしていただけます。赤ちゃんが泣いても、温かく見守ってくれます。車も自転車や歩行者優先のマナーが当たり前なのです。

アメリカは犯罪などの危険性は多いと言われますが、子供を育てる環境としては決して悪いところではないと感じました。そして、システム化、分担化、細分化が極端にすすんでいる社会だからこそ、ヒトとヒトのつながりや些細なコミュニケーションを大切にしているのではないだろうか、と感じました。

このような環境でいられる一因は、自分の時間、つまりプライベートの時間をしっかり確保できるからだと思います。アメリカ人は、休む時は休む、働くときは働く。休暇もしっかり取って、家族との時間を大切にします。

日本では時間に追われ、プライベートを犠牲にしたワークライフバランスを必要とされる職業が多くあります。また日本の政策は子ども手当、扶養控除などの観点からは子供を持つ家庭に負担になる政策が目につき、未来を考えての政策かと言われますと首をかしげたくなることもあります。子供たちが公園ではしゃぎまわったらクレームがくる日本です。
本当に大切なものは何か、大切にしなければならないものは何か、と改めて考えさせられます。

子供たちが笑顔で公園を走り回り、「学校でこんなに楽しいことがあったよ」と話してくれること、このような単純なことが大切で社会の豊かさの一つだと思います。

ちなみに、アメリカの食事は…正直おいしくないです。ハンバーガーもピザもパスタも同じ味に感じます。焼き魚、お刺身が恋しいです。みたらし団子もたべたいなぁ。

最期になりますが、このような素敵な時間を過ごすことができるのは、多く方々のお力添え、ご配慮のおかげです。本当にありがとうございます。特に私の父である院長 ○○先生には、感謝の念が堪えません。本当にありがとうございます。

海外の素晴らしい経験で得たものを、帰国した際には様々な形でお返しすることができればと思います。
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(最近の鏡餅はすべてセットで、みかん:橙もイミテーションです。便利です。)


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