2/08/2016

アメリカのVISA状況の変化

米国における「ビザ免除プログラムの改定」の施行。
この法律が施行される、と、ESLのリーディングの記事として先生が提示してくれており、その時にいろいろな議論に発展しました。

まずは、米国領事館のHPより以下拝借です(全文ではありません)。
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米国は「ビザ免除プログラムの改定」の施行を開始します (2016年1月21日)
ワシントン – 2016年1月21日、米国は2015年ビザ免除プログラムの改定及びテロリスト渡航防止法の施行を開始しました。税関・国境取締局(CBP)は、毎日百万人を超える旅行者を米国に受け入れ、安全に対する厳しい基準を保ちつつ国境警備にあたり、旅行者の正当な渡航を促進することに全力を注いでいます。この法により、下記に該当する渡航者はビザ免除プログラムを利用して渡米することはできません。
  • ビザ免除プログラム参加国の国籍で、2011年3月1日以降にイラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航または滞在したことがある(ビザ免除プログラム参加国の軍または外交目的による渡航に対しては、限られた例外有り)
  • ビザ免除プログラム参加国の国籍と、イラン、イラク、スーダンまたはシリアのいずれかの国籍を有する二重国籍者

という内容です。
要約しますと「テロ対策を強化するに当たり、上記4ヵ国に行ったことがある人、または両親が上記4ヵ国の出身である人は、アメリカに入国する際にVISAが必要になる。」

実はこれ、結構えらいことらしいです。
2011年3月1日以降に上記4ヵ国に行ったことがある人は、まあわかる?のですが、二重国籍はちょっと事情が違うようなのです。
例えば、両親のどちらかがイラン出身で、日本で生まれた人は、アメリカに入国するにはESTAは無理で、VISAの申請が必要。ってことなんです。
「普通にVISA申請したらいいやん」って考えますが、申請のブロックがきつくなったってことなんですね。移民に対する排斥行為、ってことですね。

いま米国で話題の大統領選挙におけるトランプ氏は、イスラム教徒を米国から排斥する、という方針なので、かなり過激です。

ESLのクラスでのディスカッションとしては、「これは行き過ぎではないか」と。
話はさかのぼり、第二次世界大戦の時に、米国に移民として渡った日本人の方々が非常に不当な扱いを受けたという歴史に言及し、マンザナー収容所の件なども話に出てきました。
僕は、この話は知っていましたが、義務教育では習ってないですね。
知らない日本の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今のアメリカは第二次世界大戦での日系移民の扱いは誤りであった、という認識のようです。
そして、その過ちを繰り返そうとしている、と…

なんか、政治っぽくなりましたが、今後留学するにあたっては、手続きが増えるかもしれませんね。
DS-160の申請の時に、僕が渡米したときに必要だった成績証明書は、もういらないみたいですが、一つ質問事項が増えるようです。「テロにかかわったことない?」みたいな質問もありましたが、中東へ行った経歴があれば、チェックされるのでしょう。

ESLは非常に勉強になります。
他にも「August 2026: There Will Come Soft Rains」という短編小説もあり、ちょっと古いですが核爆弾に関する悲しい話です。
この小説のReadingの時は、「唯一の被爆国である日本は福島の事故もあった。原子力に関する政策はどうなってるのですか?」と質問を投げかけられました。
僕自身がきちんとわかっていないため、きちんと答えられませんでした。
「現状としては、40基あまりある原子力発電所は、2~4基しか稼働していない。しかし、稼働に向けて動いている。」と答えますと、「あなたは反対しないの?反対しているのになぜ稼働するの?」といったディスカッションへ展開されていきました。
難しい話、として片づけてはいけないですね。

留学して、外から日本を見ると、なんと自分は知らないことが多いのか、と痛感します。

(North Lake Tahoeに行きました。)

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