VTEのDOCAの治療容量は心房細動の血栓予防の容量の半分程度であり、心情的には出血リスクが高く、投与量は減らしたくなります。
減量のエビデンスがこれまではありませんでしたので、大規模試験結果が待たれてました。
先に結論です。
「VTEでの減量DOACは非劣性は示されず→効果は不十分」
「ただ症例(出血リスクが高い)を選んで減量使うと良いかもね」
フランスからの報告です。Chat GPTで日本語要約にしてもらいました。それを更に自分なりにまとめました。
Extended treatment of venous thromboembolism with reduced-dose versus full-dose direct oral anticoagulants in patients at high risk of recurrence: a non-inferiority, multicentre, randomised, open-label, blinded endpoint trial
RENOVE試験
フランスの47病院,
非劣性、多施設共同、無作為化、オープンラベル、盲検エンドポイント試験
症候性VTE(肺塞栓症または近位深部静脈血栓症
6~24カ月間、標準用量の抗凝固療法(アピキサバンとリバーロキサバン)
標準用量群 vs. 低用量群に1:1の割合で無作為に割り付け
イグザレルト:20mg/day と 10mg/day (ここが日本と違う、日本は15mgが標準)
エリキュース:5.0mgx2/day と 2.5mgx2/day (日本と同じ)
主要評価項目は、症候性VTE再発(非劣性仮説の検定力90%、ハザード比1.7の排除)
標準用量群(n=1,385)と低用量群(n=1,383)に無作為に割り付け
中央値37.1カ月の追跡期間
VTE再発は低用量群で19例(5年累積発生率2.2%)、標準用量群で15例(1.8%)
低用量群の非劣性は証明されなかった(調整ハザード比1.32, p=0.23)
出血の発生率は低用量群(9.9%)で標準用量群(15.2%)より有意に低かった(調整ハザード比0.61)。
死亡率は低用量群4.3%、標準用量群6.1%であった。
結論:VTEの長期抗凝固療法において、DOACの低用量投与は非劣性を証明できなかった。
ってこと。