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6/29/2026

「エンリシチドデカン」この名前、どうやって覚えればよいのか? (商品名:Lipfendra)

 エンリシチドデカン(Enlicitide decanoate:開発コードMK-0616)は、世界初の経口PCSK9阻害薬。

まずは、感想。

患者負担的には、PCSK9の注射と一緒で、まとめて3か月分処方で、支払い月をまとめれば、OK。

冷中保存がいらないのなら、注射製剤より管理が楽なので、使いやすい。

実臨床では隔日投与などもされるのが容易に想像できる。でも効果ありそう。

早く使えるようになりますように。


以下、データなどから。

第3相臨床試験(CORALreefシリーズ)のエビデンスでは、プラセボと比較してLDLコレステロール(LDL-C)を約56%低下させ、既存の注射型抗体製剤と同等レベルの強力な低下作用が確認。

2025年のAHAで以下報告あり。CORALreef Lipids試験

P(Patient:対象患者)

スタチン療法(中〜高強度)を受けている、またはスタチン不耐性の患者。

かつ、以下のいずれかを満たす:

動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往があり、LDL-Cが55mg/dL以上

ASCVDの既往はないが、主要リスク因子が1つ以上あり、LDL-Cが70mg/dL以上

※ただし、3カ月以内のASCVDイベント、直近のPCSK9阻害薬使用、管理不良の糖尿病、中性脂肪400mg/dL以上などの患者は除外。

I(Intervention:介入)既存の脂質低下療法にenlicitide(20mg、1日1回経口投与)を上乗せ

C(Comparison:比較)既存の脂質低下療法にプラセボを上乗せ

O(Outcome:結果・評価項目)

有効性: 24週後のLDL-C変化率は、enlicitide群で-57.1%(プラセボ群は+3.0%)となり、有意な低下を認めた(52週後も効果を維持)。また、LDL-C 70mg/dL未満かつベースラインから50%以上低下を達成した割合はenlicitide群で70.3%(プラセボ群1.5%)だった。

安全性: 有害事象の発生率(enlicitide群64.3% vs プラセボ群62.1%)や重篤な有害事象、投与中止率において両群間に大きな差はなく、高い安全性と忍容性が示された。

既存の注射薬(PCSK9抗体製剤)と同等の強力なLDL-C低下効果を、1日1回の「経口薬(飲み薬)」で安全に達成できることが確認された。


メルカリスタジアム(鹿島スタジアム)


_________以下日経メディカルから

CORALreef Lipidsの対象は、

(1)中~高強度の安定したスタチン療法下ないしはスタチン不耐、

(2)動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往がありLDL-Cが55mg/dL以上、もしくはASCVDの既往はないが主要なリスク因子が1つ以上ありLDL-Cが70mg/dL以上

──などを満たす患者とした。ASCVDイベントから3カ月以内、PCSK9阻害薬の直近の投与歴がある、管理されていない糖尿病、中性脂肪400mg/dL以上などに該当する患者は除外した。

 適格とされた患者を、既存の脂質低下療法にenlicitide(20mg、1日1回経口投与)を上乗せする群もしくはプラセボを上乗せする群に、2対1でランダムに割り付けた。主要評価項目は、24週後のLDL-Cのベースラインからの変化率、有害事象の発生率、有害事象による被験薬の中断率とした。

 ランダム割り付けされた2912例中、重複症例(3例)を除いた2909例(enlicitide群1940例、プラセボ群969例)をintention-to-treat(ITT)集団とした。

 対象集団は平均年齢63歳、女性比率39%、LDL-C 96.1mg/dL、58%にASCVDの既往があり、49%が2型糖尿病を合併していた。97%にスタチンが投与されており、その95%は中~高強度だった。人種は白人54%、アジア系26%、黒人9%など、居住地域は欧州/中東/アフリカ26%、北米29%、中南米20%、アジア太平洋25%などであり、どちらも大きな偏りはなかった。

 enlicitide群のLDL-Cは、ベースラインの95.0mg/dLから24週後には38.7mg/dLに低下した(変化率-57.1%)。プラセボ群の変化率は+3.0%(98.3mg/dL→98.6mg/dL)であり、有意な群間差を認めた(最小二乗平均の差:-55.8%ポイント、95%信頼区間:-60.9~-50.7、P<0.001)。52週後も大幅なLDL-Cの低下は維持されていた(enlicitide群-50.4%、プラセボ群+4.0%、最小二乗平均の差:-47.6%ポイント、95%信頼区間:-52.7~-42.5、P<0.001)。

 なお、LDL-Cは超遠心法で測定されたが、enlicitide群の5例でベースラインデータに不備があり、当初の統計処理計画に従うと、当該症例のLDL-C変化率が極端な外れ値になり、全体の結果にも影響が及ぶことが判明した。そこで事後解析として、当該症例のベースラインデータは欠測とし、可能であればMartin-Hopkins法による計算値を使って再解析したところ、24週後のLDL-C変化率は-59.6%(群間差-59.7%ポイント)、52週後は-52.7%(同-52.4%ポイント)と、数値的にはより上積みされた。

 LDL-C 70mg/dL未満かつベースラインから50%以上低下した患者の割合は、enlicitide群は70.3%に及んだ(プラセボ群1.5%)。

 安全性に関して、何らかの有害事象の発生率はenlicitide群64.3%、プラセボ群62.1%(以下、同順)、重篤な有害事象の発生率は9.9%、12.0%、有害事象による被験薬の中止率は3.1%、4.1%だった。

 enlicitideにおけるLDL-Cやアポリポ蛋白B(ApoB)、リポ蛋白(a)[Lp(a)]などの脂質パラメーターの低下率は、PCSK9に対する抗体製剤であるアリロクマブ、エボロクマブとほとんど変わらなかった。これについてNavar氏は、「抗体とポリペプチドという違いはあるが、PCSK9とLDL受容体の結合の阻害という機序は同じであることが反映された」との見解を示した。

 Navar氏は「人種による差はなく、既存の抗体製剤と同程度のLDL-C低下率を経口薬で達成することができた。enlicitideの安全性、忍容性は高く、ASCVDのまん延に対し、脂質管理の理想と現実のギャップを埋める有力なツールとなるだろう」と結論付けた。

4/12/2026

ペマフィブラート、PROMINENT Studyの新たな展開

 PROMINENT Studyの結果は以下となりました。

2型糖尿病、軽度から中等度の高トリグリセリド血症、低HDLおよびLDLコレステロール値の患者において、ペマフィブラートはトリグリセリド、VLDLコレステロール、レムナントコレステロール、ApoCIIIレベルを低下させたが、心血管イベントの発生率はプラセボ投与群に比べ低くなかった。


しかし、見解としては、

「TG到達の平均値が189.㎎/dL」で各種ガイドラインの治療目標に達していなかった。

ことがあげられます。

そして、追加試験、解析が行われました。

Remnant cholesterol, LDL cholesterol, and apoB absolute mass changes explain results of the PROMINENT trial

今回解析に用いた試験は、Copenhagen General Population Study(CGPS)。前向きコホート研究であり、Danish Civil Registration Systemから無作為に抽出した20歳以上の成人を対象とした(被験者登録期間2003~2015年)。

試験のエントリーや治療目標をすべて PROMINENT Studyと同じにして試験を組み、解析したとのことです。結果は…

PROMINENT試験において、ペマフィブラートの投与による変化量はレムナントコレステロールが-7 mg/dL(-0.18 mmol/L、-18%)、LDL-Cが+10 mg/dL(+0.26 mmol/L、+12%)、apoBが+5 mg/dL(+0.05 g/L、+5%)であった。

考察:

レムナントコレステロール、LDL-CおよびapoBの絶対質量変化量によってPROMINENT試験の結果を説明できる。アテローム促進性コレステロール全体が3 mg/dL(0.08 mmol/L)高く、apoBが5 mg/dL(0.05 g/L)高いことで、ペマフィブラート群でASCVDが多い傾向を説明できると思われる。したがって、これらの結果から、ASCVDを抑制するには、TGおよびレムナントコレステロールを低下させる薬剤により、アテローム促進性コレステロール全体(LDL-Cおよびレムナントコレステロール)とアテローム促進性リポ蛋白全体(apoBが指標)を減少させる必要があることが示唆される。

とのこと。

ぺマフィブラートつかって結局ダメだったのは、総悪玉コレステロールが上昇したからでしょう。TG下げても、レムナントを下げなければだめ、ってこと。

そもそも、TG自体が治療目標に達していないのがかなり問題と思う…


雪の武道館



2/02/2026

PCSK9の内服薬:Enlicitide ついに内服もイケる

 Efficacy and Safety of Oral PCSK9 Inhibitor Enlicitide in Adults With Heterozygous Familial Hypercholesterolemia: A Randomized Clinical Trial

JAMA. 2026 Jan 13;335(2):129-139.

Trial registration: ClinicalTrials.gov Identifier: NCT05952869.

Abstract

Importance: Persons with heterozygous familial hypercholesterolemia (HeFH) are at increased risk of atherosclerotic cardiovascular disease due to lifelong elevated levels of low-density lipoprotein cholesterol (LDL-C). Many patients with HeFH do not achieve guideline-recommended LDL-C goals with the currently available lipid-lowering therapies.

Objective: To evaluate the efficacy of enlicitide decanoate (an oral proprotein convertase subtilisin/kexin type 9 inhibitor) vs placebo in adults with HeFH requiring further lowering of LDL-C levels despite use of statin therapy.

Design, setting, and participants: This phase 3, randomized clinical trial included persons aged 18 years or older with HeFH currently using lipid-lowering therapy (taking at least a moderate- or high-intensity statin) and either an LDL-C level of 55 mg/dL or greater and a history of major atherosclerotic cardiovascular disease or an LDL-C level of 70 mg/dL or greater without a history of major atherosclerotic cardiovascular disease. The trial was conducted at 59 sites across 17 countries; the first participant was screened on August 8, 2023, and the last follow-up visit occurred on April 7, 2025.

Interventions: Participants were randomized (2:1) to 20 mg of enlicitide (n = 202) or placebo (n = 101) once daily for 52 weeks.

Main outcomes and measures: The primary outcome was the mean percentage change in LDL-C level at week 24. The secondary outcomes included the mean percentage change in LDL-C level at week 52, the mean percentage change at week 24 in levels of non-high-density lipoprotein cholesterol (non-HDL-C) and apolipoprotein B, and the median percentage change at week 24 in lipoprotein(a).

Results: Of the 303 participants (mean age, 52.4 [SD, 13.5] years; 51% were female) randomized, 293 (96.7%) completed the trial. The mean LDL-C level was 119.0 mg/dL (SD, 41.0 mg/dL) at baseline, all had statin current use (81.5% were taking a high-intensity statin), and 64.4% were taking ezetimibe. The mean percentage change in LDL-C level at week 24 was -58.2% in the enlicitide group vs 2.6% in the placebo group (between-group difference, -59.4% [95% CI, -65.6% to -53.2%]; P < .001). The mean percentage change in LDL-C level at week 52 was -55.3% in the enlicitide group vs 8.7% in the placebo group (between-group difference, -61.5% [95% CI, -69.4% to -53.7%]; P < .001). At week 24, the mean percentage change in non-HDL-C level was -52.3% in the enlicitide group vs 2.1% in the placebo group (between-group difference, -53.0% [95% CI, -58.5% to -47.4%]; P < .001), the mean percentage change in apolipoprotein B level was -48.2% vs 1.8%, respectively (between-group difference, -49.1% [95% CI, -54.0% to -44.3%]; P < .001), and the median percentage change in lipoprotein(a) level was -24.7% vs -1.6% (between-group difference, -27.5% [95% CI, -34.3% to -20.6%]; P < .001). The incidence of adverse events, serious adverse events, and study discontinuation due to adverse events was similar between groups.

Conclusions: Among adults with HeFH, treatment with enlicitide was well tolerated and significantly reduced levels of LDL-C, apolipoprotein B, non-HDL-C, and lipoprotein(a).


PICOで評価

フェイズ3、

P(Population:対象集団)

成人(≥18歳)の ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)

中等度〜高強度スタチン治療中 多くが LDL-C未達(エゼチミブ併用あり:約2/3)

✔ 臨床的妥当性は高い → 日常診療で「次の一手」に困る典型的HeFH集団

✔ 既存治療(スタチン±エゼチミブ)を十分反映

⚠ ASCVD既往の有無は混在→ 二次予防集団としての純粋な評価ではない

⚠ 日本人・アジア人は少数(外的妥当性の制限)


I(Intervention:介入)

Enlicitide 20 mg 経口・1日1回 と プラセボ、2:1の割り付け

背景治療(スタチン±エゼチミブ)継続


C(Comparator:比較)

プラセボ 背景治療は同一 ✔ 内的妥当性は高い(RCTとして明確)


O(Outcome:アウトカム)

① 主要アウトカム

24週時点のLDL-C変化率

✔ −58%超の有意なLDL低下 

✔ 効果は52週まで持続

② 副次アウトカム(脂質)

non-HDL-C、ApoB、Lp(a)

✔ すべて有意に低下

✔ ApoB低下が明確 → 動脈硬化リスク低減の代理指標として重要


③ LDL目標達成率(重要な臨床的Outcome)

目標 Enlicitide プラセボ

LDL <70 mg/dL + ≥50%低下 約70% 約1%

LDL <55 mg/dL + ≥50%低下 約67% 約1%

✔ ESC/EAS超高リスク基準を多数で達成

④ 心血管イベント(MACE)

❌ 主要・副次アウトカムに含まれていない

❌ 統計学的検討なし


気になる点:LDL目標達成(24週時点)

LDL-Cが50%以上低下かつLDL < 70 mg/dLを達成した患者:

→ 約70.8%(エンリシチド群) vs 約1%(プラセボ群)

LDL-Cが50%以上低下かつLDL < 55 mg/dLを達成した患者:

→ 約67.3%(エンリシチド群) vs 約1%(プラセボ群)



4/07/2025

EPA製剤の大規模試験 : RESPECT-EPA試験がでました

2007年 JELIS試験:スタチンにEPA-1800mg 心血管イベントの有意な抑制を

2018年 REDUCE-IT試験 EPA-4000mg JELISを支持するもの

2020年 STRENGTH試験 ω3-4000mg 効果なし否定的な結果

2024年 RESPECT-EPA試験 EPA-1800mg REDUCE-IT試験を日本人で指示できる

____________________________________

 RESPECT-EPA: Circulation. 2024 Aug 6;150(6):425-434.

「スタチン治療を受けている慢性冠動脈疾患でEPA/AA比の低い患者において、イコサペント酸エチルが将来のイベントを軽減するという臨床的意義を有する可能性が示唆される」


🔷 RESPECT-EPA試験とは?

✅ 正式名称:

Randomized Trial for Evaluating the Secondary Prevention Efficacy of Icosapent Ethyl on Japanese Patients with Established Cardiovascular Disease (RESPECT-EPA)


🔹試験の目的:心血管疾患(二次予防)の既往がある患者において、EPA製剤の心血管イベント抑制効果を検証する。

🔹試験デザイン:対象者:心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性心血管疾患の既往があり、スタチン治療中の患者。

ランダム化・オープンラベル試験(event-driven design)

被験者数:2,506名(日本全国の複数施設)

追跡期間:中央値で約5年

比較:

EPA群:イコサペント酸エチル(1800 mg/日、分2)

対照群:標準治療のみ(EPAなし)

🔹主要評価項目(Primary Endpoint):心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、冠動脈血行再建、入院を要する不安定狭心症の複合エンドポイント。

🔹結果(2022年発表):EPA群は対照群に比べて主要心血管イベントの発生率を26%低下(HR 0.74、p=0.055)※有意差までは届かず

サブグループ解析では、LDLコレステロールが高めの群や中性脂肪が高めの群で効果がより顕著。

🔹考察・意義:**REDUCE-IT試験(米国)**で得られたEPAの有効性に対する、日本人を対象とした追試的意味合い。**EPAの用量がREDUCE-ITと同等(1800 mg)**で、スタチンとの併用効果を検証。最終的に統計的有意性には達しなかったものの、有望な傾向が見られ、安全性も良好であった。

🔹まとめ(ポイント)

項目 内容

対象 心血管疾患既往の日本人

治療 EPA 1800 mg/日 vs 標準治療

主な結果 イベント26%減(有意差に届かず)

特徴 スタチン治療中の患者が対象

意義 日本人におけるEPAの心血管予防効果を評価



11/07/2022

ペマフィブラートどうなったの? 2022AHAでの報告、PROMINENT Study

途中で有意な結果?が出ずに中断になった、プロミネント試験の結果が2022AHAで発表されたようです。

以前2022年4月に「ペマフィブラートのPROMINENT試験中止について」という記事にしました。それの続報最終結果、正式に論文化されたようです。

結果的には、

ペマフィブラートは心血管イベントの減少にはならなかった。

腎不全や静脈血栓の有害事象が増えた。NASHの発症は低かった。

です。

(戦争などの影響で有意差がでなくて中止した?という都市伝説の確認はできず…)

以下引用、NEJMと海外の医学雑誌の記事です。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2210645

https://pace-cme.org/2022/11/05/pemafibrate-lowers-triglycerides-but-not-cv-event-rates/?cid=003w000001mvVugAAE




結果:10,497例(66.9%に心血管疾患の既往あり)において、ベースラインの空腹時トリグリセリド値の中央値は271mg/dL、HDLコレステロール値は33mg/dL、LDLコレステロール値は78mg/dLであった。追跡期間中央値は3.4年であった。プラセボと比較して、4ヵ月後の脂質レベルに対するペマフィブラートの効果は、トリグリセリドで-26.2%、VLDLコレステロールで-25.8%、レムナントコレステロールで-25.6%、ApoCIIIで-27.6%と、いずれもプラセボと比較して、顕著であった。 主要評価項目は、ペマフィブラート群572例、プラセボ群560例で発生し(ハザード比、1.03;95%信頼区間、0.91~1.15)、事前に特定したどのサブグループにおいても明らかな効果の修飾は認められなかった。重篤な有害事象の全発生率は両群間で有意差はなかったが、ペマフィブラートは腎臓の有害事象と静脈血栓塞栓症の発生率が高く、非アルコール性脂肪性肝疾患の発生率は低かった。

結論:2型糖尿病、軽度から中等度の高トリグリセリド血症、低HDLおよびLDLコレステロール値の患者において、ペマフィブラートはトリグリセリド、VLDLコレステロール、レムナントコレステロール、ApoCIIIレベルを低下させたが、心血管イベントの発生率はプラセボ投与群に比べ低くなかった。



PROMINENT: A Randomized Trial of Pemafibrate for Triglyceride Reduction in the Prevention of Cardiovascular Disease

Presented at the AHA Scientific Sessions 2022 by: Aruna D. Pradhan, MD - Minneapolis, MN, USA

Introduction and methods

Elevated triglyceride (TG) levels are associated with CV risk. However, prior strategies to lower TG with fibrates or niacin showed no effect on CV risk reduction. Treatment with icosapent ethyl did result in reduced CV risk, but the observed risk reduction could not be attributed to TG lowering. Post-hoc analyses of fibrate trials suggested that TG lowering in patients with T2DM, mild-to-moderate hypertriglyceridemia and low HDL-c may be beneficial.

The PROMINENT trial investigated the effect of pemafibrate on CV outcomes in patients with T2DM, TG 200-499 mg/dL and HDL ≤ 40 mg/dL. A total of 10,497 patients were randomized to pemafibrate 0.2 mg twice daily or placebo. All patients were on background LDL-c lowering therapy. The primary endpoint was MI, ischemic stroke, coronary revascularization or CV death. Median follow-up was 3.4 years.

Main results

At 4 months, the between group percentage change between pemafibrate and placebo was -26.2% for TG (95%CI -28.4 to -24.1), -25.8% for VLDL-c (-27.8 to -23.9), -25.6% for remnant cholesterol (-27.3 to -24.0), and -27.6% for ApoCIII (-29.1 to -26.1).

There was no difference between groups for the primary endpoint of MI, ischemic stroke, coronary revascularization or CV death (HR 1.03, 95% CI 0.91-1.15, P=0.67). Total mortality was also similar in both groups (HR 1.04, 95% CI 0.91-1.20).

Safety results showed an increased risk of venous thromboembolism (HR 2.05, 95% CI 1.35-3.17) and renal adverse events (HR 1.12, 95% CI 1.04-1.20) in the pemafibrate group.

In an exploratory analysis, pemafibrate reduced the risk of any liver disease (HR 0.83, 95% CI 0.69-0.99) and non-alcoholic fatty liver disease (HR 0.78, 95% CI 0.63-0.96).

Conclusion

Pemafibrate reduced TG, VLDL-c, remnant cholesterol and ApoCIII by 20 to 30% in patients with T2DM, mild-to-moderate hypertriglyceridemia and low HDL-c . However, pemafibrate did not reduce CV outcomes, compared with placebo in this population.


-Our reporting is based on the information provided at the AHA Scientific Sessions-

6/23/2022

新規の脂質異常症治療薬:ノバルティスのinclisiran

 新しい脂質異常症治療薬は、以下3つがあるらしいです。

PCSK9 inhibitors (Evolocumabが市販であるが、Alirocumabも使えるようになりそう)

inclisiran (知らんかった…)

bempedoic acid (新規ATPクエン酸塩リアーゼ阻害のLDL-C低下薬、エゼチミブと合剤あり)



inclisiran (インクリシラン、って読むの?)

https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20210930

https://www.novartis.co.jp/sites/www.novartis.co.jp/files/pr20210930.pdf

ノバルティスからの発売になりそうです。上記はニュースレターです。


一部抜粋します。

inclisiran (開発コード:KJX839)について

inclisiranは、RNA干渉(RNAi)の作用機序を介してLDL-C値を低下させ、致命的な心血管疾患であるASCVD患者の転帰改善に役立つ可能性がある最初で唯一のsiRNA治療薬です。 inclisiranは、年2回の投与で*、効果的かつ持続的なLDL-C低下により、スタチンを補完します8, 10。inclisiranは、肝臓での標的タンパク質の産生を阻害し、LDL-Cの肝臓への取り込みを増加させ、血流から除去するという、他の治療法とは異なる作用があります17。inclisiranは初回投与後、3ヵ月目に投与し、その後は6ヵ月ごとに投与します。3件の臨床試験では、inclisiranを6ヵ月ごとに投与することによりLDL-Cは低い値に維持されました。inclisiranは皮下注射として病院で投与され、患者の受診サイクルにスムーズに組み入れられると予想されます。

第III相試験において、inclisiranの忍容性は良好でした。最も多く報告された有害事象(inclisiran投与患者の3%以上で、プラセボ群よりも高頻度に発現)は、注射部位反応、関節痛、尿路感染、下痢、気管支炎、四肢痛および呼吸困難でした。注射部位反応が最も多く発現しました。これらは概して軽度であり、重度または持続性の事象はありませんでした。


遂に脂質異常にもsiRNA薬剤がやってきましたね。

siRNAは、RNA干渉(mRNAの破壊によって配列特異的に遺伝子の発現を抑制する)として作用を持つ。

です。

ワクチンもmRNAがあり、遺伝子に働きかける薬剤をよく見かけます。

しっかり勉強して、キャッチアップ、アップデートしてゆきたいです。


これで二人前?




4/28/2022

ペマフィブラートのPROMINENT試験中止について

ペマフィブラートのPROMINENT試験が中止になったようです。

大々的にニュースにはなっておりませんが、以下記事がありました。

https://www.tcross.co.jp/market/pressrelease/4029

2022年4月8日: 興和の研究開発機関であるKowa Research Instituteは、心血管イベントリスクの高い患者におけるペマフィブラート(K-877)の心血管イベント抑制効果を調査していたフェーズⅢ試験であるPROMINENT試験を中止することを発表した。


スタディの詳細はNIHにありました、以下アクセスです。

https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03071692

主要アウトカムが全死亡だったら、COVID-19や戦争も関係して、まともな結果が出ないのも納得できますが…

Number of patients with first occurrence of nonfatal MI, nonfatal ischemic stroke, coronary revascularization, or CV death. 

主要アウトカムは心血管イベントなんで、どうなんでしょうか?

全貌や詳細を把握しておりませんので、わかりません。

結論としては有意差が出ないから、スタディを中止する、という内容らしいです。

詳細が報告されることを期待します。

八重桜とギター



3/31/2022

一日2~3杯のコーヒーは、心疾患、不整脈、死亡率の低下と関係する

Regular coffee intake associated with reductions in incident CVD, arrhythmias and mortality

2022のACCでの発表のようです。この時代でも民間療法的なデータが注目されるのに驚きです。

コーヒー5杯までならOKなようです。

NEWS - MAR. 29, 2022

Effects of habitual coffee consumption on incident cardiovascular disease, arrhythmia, and Mortality: findings from UK Biobank

Presented during the ACC.22 web briefings by Prof. Peter Kistler, MD - Melbourne, Australia


Introduction and methods

Studies have shown beneficial effects of coffee intake on arrhythmias and CVD prevention. However, the most of these studies were limited to small sample sizes. The current study investigated the association between coffee intake and CVD, incident arrhythmia, and all-cause mortality using a large cohort of 38,2535 individuals from the UK Biobank. CVD was defined as a composite of coronary heart disease (CHD), congestive cardiac failure (CCD), and stroke.


Median age of the participants was 59 years and 52% were women. Coffee intake was obtained from questionnaires and categorized into 0 (reference), <1, 1, 2-3, 4-5, >5 cups/day. All participants were followed-up for more than 10 years.


Results

A U-shaped relationship exists between coffee intake and CVD. Risk of CVD was significantly reduced in the categories of <1, 1, 2-3, and 4-5 cups of coffee per day (all P<0.01, compared to zero cups/day).

Coffee intake of 2-3 cups/day showed the lowest risk for CVD (HR 0.91, 95% CI 0.88-0.94, P<0.01), CHD (HR 0.90, 95% CI 0.87-0.93, P<0.01), and CCF (HR 0.85, 95% CI 0.81-0.90, P<0.01).

Risk of stroke was significantly reduced in the categories of <1, 1 and 2-3 cups/day, with the largest risk reduction at <1 cup/day (HR 0.85, 95% CI 0.75-0.96, P<0.01).

Risk for any incident arrhythmia was also lowest at a coffee intake of 2-3 cups/day (HR 0.92, 95% CI 0.88-0.95, P<0.01). Risk of atrial fibrillation/ flutter was significantly reduced in the categories of 1, 2-3, and 4-5 cups of coffee per day (all P<0.01, compared to zero cups/day).

Regular coffee intake of up to 5 cups per day reduced the risk of all-cause mortality. Regular intake of 2-3 cups of coffee per day was associated with the lowest risk for all-cause mortality (HR 0.86, 95% CI 0.83-0.90, P<0.01).

Conclusion

This analysis in the UK Biobank cohort showed that regular coffee intake, particularly 2-3 cups per day, was associated with significant reductions in CVD, incident arrhythmia, and all-cause mortality. Prof. Peter Kistler, MD stated that daily coffee intake should be considered as part of a healthy diet.


– Our coverage is based on the information provided during the ACC.22 web briefings –


コーヒーの定期的な摂取は、CVD発症、不整脈、死亡率の低下と関連する

ニュース - MAR. 29, 2022

習慣的なコーヒー摂取が心血管疾患の発症、不整脈、死亡率に及ぼす影響:UKバイオバンクからの知見

ACC.22ウェブ・ブリーフィングで発表 Peter Kistler教授(医学博士)-オーストラリア、メルボルン


導入と方法

コーヒーの摂取が不整脈やCVD予防に有益であることを示す研究がある。しかし、これらの研究のほとんどはサンプルサイズが小さいという制限があった。本研究では、UK Biobankの38,2535人の大規模コホートを用いて、コーヒー摂取とCVD、不整脈の発生、全死亡との関連を検討した。CVDは冠動脈性心疾患(CHD)、うっ血性心不全(CCD)、脳卒中の複合疾患と定義された。


参加者の年齢の中央値は59歳で、52%が女性であった。コーヒー摂取量は質問票から求め、0(基準)、1未満、1、2-3、4-5、5杯/日以上に分類した。すべての参加者は10年以上追跡された。


結果

コーヒー摂取量とCVDの間にはU字型の関係が存在した。CVDのリスクは、1日あたりコーヒー1杯未満、1杯、2-3杯、4-5杯のカテゴリーで有意に減少した(すべてP<0.01、0杯/日と比較して)。

2~3杯/日のコーヒー摂取は、CVD(HR 0.91、95%CI 0.88~0.94、P<0.01)、CHD(HR 0.90、95%CI 0.87~0.93、P<0.01)、CCF(HR 0.85、95%CI 0.81~0.90、P<0.01)リスクが最も低いことが示された。

脳卒中のリスクは,<1,1,2~3杯/日のカテゴリーで有意に減少し,<1杯/日で最もリスクが減少した(HR 0.85,95%CI0.75-0.96,P<0.01).

不整脈の発生リスクも、コーヒー摂取量が2~3杯/日で最も低かった(HR 0.92、95%CI 0.88-0.95、P<0.01)。心房細動/粗動のリスクは、コーヒー1日1杯、2~3杯、4~5杯のカテゴリーで有意に減少した(すべてP<0.01、0杯/日と比較)。

1日5杯までのレギュラーコーヒーの摂取は,全死亡のリスクを減少させた。1日2~3杯のコーヒーの定期的な摂取は、全死亡のリスクが最も低いことと関連していた(HR 0.86、95%CI 0.83~0.90、P<0.01)。

結論

UK Biobankコホートにおけるこの解析は、定期的なコーヒー摂取、特に1日2~3杯のコーヒー摂取が、CVD、不整脈の発生、全死亡の有意な減少に関連することを示した。Peter Kistler, MD教授は、毎日のコーヒー摂取は健康的な食生活の一部として考慮されるべきであると述べています。


- この記事は、ACC.22のウェブ・ブリーフィングで提供された情報に基づいています。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。




9/22/2021

論文の査読

 よく知らない雑誌から査読の依頼がありました。

レバノンのトランス脂肪酸に関する内容でした。

査読したら、アクセプトされたようです。

頑張って2週間以内に査読返しました…ほかに査読者2名いました。

2人目がリジェクトで、3人目がリバイス要求していたようです。

ちなみに僕はマイナーリバイスで通しました。

「Assessment of industrially produced Trans fatty acids in traditional dishes, Arabic sweets and market food products and its risks on non-communicable diseases in Lebanon.」

https://www.mdpi.com/2072-6643/13/7/2462/htm


以下時間経過

Received date: 05 Jul 202

Editorial assignment start date: 18 Jun 2021

Independent review start date: 12 Jul 2021

Interactive review activated date: 02 Sep 2021

Review finalized date: 20 Sep 2021

Final validation date: 21 Sep 2021


英語は使わないと錆びてゆきますね。

今後も英語は積極的に接してゆこうと思います。




11/18/2020

STRENGTH OMEMI REDUCE-IT どうするEPA/DHA? 純粋なEPAが大切!!

今年2020のAHAがWebで開催されているようです。
ω-3製剤の待望の大規模試験の結果が報告されました。ちょっと残念な報告のようです。 

High dose of omega-3 carboxylic acid has no effect on MACE outcomes 

The STRENGTH trial found that omega-3 carboxylic acid supplementation had no beneficiary MACE outcome in patients with established or high risk of CVD compared to placebo. 

No benefit with omega-3 fatty acids on CV outcomes and all-cause death in elderly MI patients 
The OMEMI trial found no beneficial effects on CV outcomes and all-cause death by omega-3 fatty acid supplementation in elderly patients after MI, compared to patients receiving placebo. 

えらいこっちゃです。 
REDUCE-IT(n=8179,ω-3:4000mg/day)で、EPA/DHAの有用性が示されて、「高容量のEPA/DHAならCVイベント抑制するよ」という認識だったのに… 
今回の「AHA Scientific Sessions 2020」で報告されたようです。  

そもそもSTRENGTHは有意性がみられないので2020年1月に中止勧告があったから、もうだめでした。 STRENGTH(n=13,078, ,ω-3:4000mg/day)で、ダメでした。 

OMEMIは、「MI後の高齢者の二次予防(n=1027)」としての試験で、ω-3:1800mg/dayの投与でしたが、CVイベントも全死亡もプラセボと比較して効果なしでした。 
無念な結果ですが、こうも結果が食い違ってしまった理由もコメントあります。 

REDUCE-ITは、純粋なEPAを内服して、血中EPA濃度の上昇が、144μg/mL 
STRENGTHは、EPA/DHA製剤を内服して、血中EPA濃度の上昇が、89.6μg/mL  

だったらしい。 
結論としては、EPAの血中濃度が大切だ。
摂取するなら純度の高いEPA製剤だよ。 ってこと、
JELISも高純度EPAですね。
https://pace-cme.org/2020/11/17/high-dose-of-omega-3-carboxylic-acid-has-no-effect-on-mace-outcomes/ 
https://pace-cme.org/2020/11/17/no-benefit-with-omega-3-fatty-acids-on-cv-outcomes-and-all-cause-death-in-elderly-mi-patients/

11/29/2018

ためしてガッテン HDLについて

先日のNHK「ためしてガッテン」が「コレステロールの救世主!血管を掃除する秘策SP」というタイトルで、内容はHDLについてでした。

HDLの動脈硬化予防退縮機能評価で「コレステロール引き抜き能」に注目したものでした。

機序はもっとたくさんあるのでしょうが、あのように報告されるとあたかも「それが一番大事~♪」的にとらえてしまうのはメディアの怖さですね。

でも、天下の国循では研究レベルといわれている測定系をコマーシャルベースで開発しつつある研究室ってすごいなー、かっこいいなー。

神戸大学の研究室、すごいなー。

あのピペットマン持っていた若者、あこがれるわー。

ってなことで、地味な作業をされている研究者の方々お疲れ様です。

道のりはまだまだでしょうが

「HDLはロマン!!」

を合言葉に、頑張りましょうね。





10/31/2018

JELIS以来、初めてn-3 PUFAで心血管イベント抑制!

REDUCE-ITというスタディ結果です。(ネタとしてはちょっと古めだけど)

「スタチンと併用して25%のリスク低減」

グループ内のSNS?で情報を得ました。パクリですけど忘備録として。

https://investor.amarincorp.com/news-releases/news-release-details/reduce-ittm-cardiovascular-outcomes-study-vascepar-icosapent

2018/9/28のプレス発表のようです。結論は以下。

Key topline results include:

Efficacy: Approximately 25% relative risk reduction, demonstrated to a high degree of statistical significance (p<0.001), in the primary endpoint composite of the first occurrence of MACE, including cardiovascular death, nonfatal myocardial infarction (MI), nonfatal stroke, coronary revascularization, or unstable angina requiring hospitalization. This result was supported by robust demonstrations of efficacy across multiple secondary endpoints.

Safety:  Vascepa was well tolerated with a safety profile consistent with clinical experience associated with omega-3 fatty acids and current FDA-approved labeling. The proportions of patients experiencing adverse events and serious adverse events in REDUCE-IT were similar between the active and placebo treatment groups. Median follow-up time in REDUCE-IT was 4.9 years.

AHAで発表のようですね。今年のAHAはシカゴで11月10-12日。

first occurrence of MACEでのイベントだから一次予防も含むのかな?
これはω-3に追い風ですね。

でもTG:150-499の群ですね。メタボ群に限ってか…


で、コメントの一部でおもしろい記載が
「Considered against the backdrop of multiple unsuccessful cardiovascular outcomes studies of earlier generation drug therapies・・・」

バックドロップて。。。背後から不意打ちをカマすイメージでしたが、調べたら、
backdrop
【名】
〔劇場の〕背景幕◆【同】backcloth
〔景色などの〕背景
〔出来事などの〕背景、状況
〔プロレスの〕バックドロップ◆日本のプロレスの技。◆

うん、背景ね。

お伊勢参り、小学校の修学旅行以来です。

6/29/2018

地中海式食の論文NEJM 改定(撤回?)

Errors Trigger Retraction Of Study On Mediterranean Diet's Heart Benefits

地中海式食の心疾患リスク低減への有益性を示したNEJMの2013年の論文、調査法に問題があったみたいで撤回(改訂)されたそうです。
(後輩に教えてもらいました)

https://www.npr.org/sections/health-shots/2018/06/13/619619302/errors-trigger-retraction-of-study-on-mediterranean-diets-heart-benefits

https://www.medscape.com/viewarticle/898212?src=WNL_trdalrt_180629_MSCPEDIT&uac=265885AV&impid=1670795&faf=1

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1200303

どこに問題があって改定されたのか分からん…
調査法?
解析に問題があったのか?
(ちゃんと読んでないからわからん、時間あったら読んでみよう)

それより、結論として心疾患死亡が減るのは変わっていないから、結論は変わってない?

どうゆうこと?
どこからか圧力がかかったのか?
でも論文撤回にはなってないのはなぜ?

なんか、コメントもわけわからんし。
日本人のフジイさんがいきなり出てくるし(フジイさんは捏造で有名、マウスすら架空でありデータ自体が全くの虚構の上に成り立っているという都市伝説あり)。

まあ、信用できない、ってことか?

今年2018年1月に出た、「ω-3は、心疾患に効果ないで」派から突っ込まれたのでしょうかね。

Associations of Omega-3 Fatty Acid Supplement Use With Cardiovascular Disease Risks
https://jamanetwork.com/journals/jamacardiology/fullarticle/2670752
Abstract
Importance  Current guidelines advocate the use of marine-derived omega-3 fatty acids supplements for the prevention of coronary heart disease and major vascular events in people with prior coronary heart disease, but large trials of omega-3 fatty acids have produced conflicting results.

でも2017年2月のCirculation(http://activelifedavis.blogspot.com/2017/02/hdl_14.html)
は、「ω-3は効果あり」やし。

今年の秋のAHAぐらいで、REDUCE-ITとSTRENGTHっていうω-3の介入試験の結果が発表されるみたいやから、それを待ちましょうか。
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01492361
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02104817


追記
なんか、日本のネットニュースにもなってて「地中海式ダイエット!!」ってタイトルで出てた。コメントで「ダイエット」=「やせる(って意味)」で議論してて、訳間違いやん。
「Diet=食事」です。この日本語の記事書いた人、マジあほ。

さらに追記
MedScapeの日本語訳がありましたので貼り付けておきます。

4/14/2018

動脈硬化学会専門医試験2018

2018年4月14日は、内科学会総会 @京都みやこめっせ、でしたが動脈硬化学会専門医試験も同日京都駅前でありました。

昨年ローテートしていただいた研修医の発表を観覧して、すぐに試験会場に向かいました。

ちなみに、試験勉強と言える試験勉強は1時間ぐらいを3−4日したぐらいです。

確か審査料に3万円…

一発で決めないと、凄まじい浪費・無駄遣いとなる、といったプレッシャーで最後のスパートは頑張りました。

合格しておりますように。


マークシートを塗る鉛筆は、予備校時代にもらった記念品です。
2018年5月上旬追記
無事に動脈硬化学会専門医、合格しました。
ぱちぱち。

あとは、総合内科専門医ですね。頑張ります。

3/05/2018

低「トランス脂肪酸」強調

トランス脂肪酸ニュース

もう、日本でもコレステロールと脂肪酸、トランス脂肪酸の表示義務したらいいんじゃないでしょうか?

6/30/2017

【宣伝】コレステロールを運び動脈硬化を防ぐHDL ―臨床で実用可能な機能測定法を世界で初めて開発

「コレステロールを運び動脈硬化を防ぐHDL ―臨床で実用可能な機能測定法を世界で初めて開発」

自分がかかわったことがニュースになると嬉しいです。

という報告でした。

http://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2017_06_27_01.html

http://jalm.aaccjnls.org/content/early/2017/05/29/jalm.2016.022913


追記、2017/06/30に「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年度版」を手に入れました。

自分の報告した論文が引用されていて、こちらも嬉しいです。

ある先生から「ガイドラインに引用されるような仕事をするように。」とアドバイスをいただいたのを思い出しました。

もちろん、僕だけの力でなくて研究室、教室のおかげですが、やっぱり嬉しいです。



6/29/2017

CETP阻害薬の行く末…2

以前に「CETP阻害薬の行く末…」として記載しました。

大規模試験の中断など、各種薬剤が全滅しそうな勢いで、ネガティブデータのオンパレードでありました。

2006年 ILUMINATE試験 torcetrapib ファイザー 投与群で死亡率増加のため中止
2012年 dal-OUTCOME試験 dalcetrapib ロシュ スタチンと比較して有効性がないため中止
2015年 ACCELERATE試験 evacetrapib イーライ・リリー スタチンとの比較で有効性がないため中止

残るは2017年終了予定 REVEAL試験 anacetrapib メルク

最後のAnacetrapib。
その結果が、8月末のESC2017で報告されるようです。

医療マガジンで結果速報?的な記事がありました。

Anacetrapib is an investigational cholesteryl ester transfer protein (CETP) inhibitor. The REVEAL study is a randomized, double-blind placebo-controlled clinical trial to assess the efficacy and safety of adding anacetrapib (100 mg once daily) to effective LDL-lowering treatment with atorvastatin for a median duration of at least 4 years among approximately 30,000 patients at high risk of cardiovascular events. Based on a major coronary event rate of 1.8% per annum and median follow-up of 4 years, the trial of 30,000 participants would have 88% power at 2-tailed P<0.01 to detect a 15% relative risk reduction.

ってことは、would have だけど15%のrisk reductionが確認できた。ってことか?

以下は引用元です。

https://pace-cme.org/2017/06/27/cetp-inhibitor-meets-primary-endpoint-in-cv-outcome-study/

3/24/2017

「血中トランス脂肪酸高値は日本人でもCVリスク」らしい。

トランス脂肪酸(TFA)の血中濃度が高い冠動脈疾患(CAD)患者は、心筋梗塞や血行再建術施行といった心血管イベント(CVイベント)のリスクが高いことが、我が国の前向きコホート研究から明らかとなった。神戸大学循環器内科学分野の尾下寿彦氏らが、第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、開催地:金沢市)で報告した。トランス脂肪酸とCVイベントの関連は欧米で問題が指摘され規制の動きがあるが、日本人を対象とした前向き研究でも確認されたことになる。

らしい。

これらの結果から尾下氏は、「TFAは我が国においても、CVイベントのリスク因子となる。その摂取量の制限は、CADの二次予防という観点からも必要だ」と訴えた。

らしい。

日経のニュースの中でも結構注目される位置にあって、ビビリました。


3/23/2017

HDL模倣薬剤治療は急性冠症候群のプラーク減少にはつながらない…

ACC2017での報告です。3月18日付け。
http://pace-cme.org/2017/03/18/hdl-c-mimetic-did-not-induce-plaque-regression-in-post-acs-patients/

HDL-C mimetic did not induce plaque regression in post-ACS patients

Effect of Serial Infusions of CER-001, a Pre-Beta High-Density Lipoprotein Mimetic on Coronary Atherosclerosis: Results of the CARAT Study

Presented at ACC.17 by Stephen J Nicholls

MAR. 18, 2017 - NEWS
模倣HDL、なんだか美味しそう。

以前はApoA-I milano
http://activelifedavis.blogspot.com/2016/12/apoa-i-milano.html
に注目しました。

今回はPre-Beta High-Density Lipoprotein Mimeticに注目です

簡単に内容を記載しますと、

HDL模倣の粒子を治療薬として投与するCARAT 試験。

ACS症例において、治療前後で冠動脈のプラークをIVUSで測定。
そのプラーク容積を解析。
なんと、プラセボ群と治療群で差なし…

プラセボ群でプラーク容積が減りすぎ?
LDL-Cは両群ともに同じ程度低下

論文報告は未だのようです。
Cardiovasc Diagn Ther. 2017 Feb;7(1):45-51.
では、安全性は大丈夫と報告されておりますが…

やっぱり、HDLはもうアカンのか…
ことごとく失敗や…







3/21/2017

「コレステロールの矛盾」の論文、いまさら? これは「コレステロールは高いほうが良い?」ことか?

Cholesterol paradox: a correlate does not a surrogate make.

Evid Based Med. 2017 Mar;22(1):15-19.

ちょっとタイトルの意味がつかめませんが、要旨とTableを見て、内容は斜め読みしました。

まあ、「コレステロール下げなはれ」というガイドラインでは、だめだった。
ACCELERATE
AIM-HIGH
HPS2-THRIVE
これらの試験では、思った結果が得られなかった。とあります。

Tableを見たのですが、おもったよりイベント抑制になっていない試験が多い、ってことですね。
ここまでとは正直知りませんでした。効果ある試験ばかり目に入っていた、ってことでしょうか?


46個中、効果なしが30個。
全部の試験の論文を読む気にはなりませんが、なんでCVDのリスクが下がらなかったのでしょうか?今回の論文では触れてません。
「こんだけ否定的な結果があるのに、ガイドラインは依然コレステロールを下げることを言い続けているのが、おかしいんじゃねえの?」
と言いたいのだと思います。

この論文は2016年12月20日にオンラインで発表。
つまり、先日のNEJMの
FOURIER
は入ってないんですね。

どうやろか、このPCSK9の結果が出ることを予想して、一発反論したんでしょうか?