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6/29/2026

「エンリシチドデカン」この名前、どうやって覚えればよいのか? (商品名:Lipfendra)

 エンリシチドデカン(Enlicitide decanoate:開発コードMK-0616)は、世界初の経口PCSK9阻害薬。

まずは、感想。

患者負担的には、PCSK9の注射と一緒で、まとめて3か月分処方で、支払い月をまとめれば、OK。

冷中保存がいらないのなら、注射製剤より管理が楽なので、使いやすい。

実臨床では隔日投与などもされるのが容易に想像できる。でも効果ありそう。

早く使えるようになりますように。


以下、データなどから。

第3相臨床試験(CORALreefシリーズ)のエビデンスでは、プラセボと比較してLDLコレステロール(LDL-C)を約56%低下させ、既存の注射型抗体製剤と同等レベルの強力な低下作用が確認。

2025年のAHAで以下報告あり。CORALreef Lipids試験

P(Patient:対象患者)

スタチン療法(中〜高強度)を受けている、またはスタチン不耐性の患者。

かつ、以下のいずれかを満たす:

動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往があり、LDL-Cが55mg/dL以上

ASCVDの既往はないが、主要リスク因子が1つ以上あり、LDL-Cが70mg/dL以上

※ただし、3カ月以内のASCVDイベント、直近のPCSK9阻害薬使用、管理不良の糖尿病、中性脂肪400mg/dL以上などの患者は除外。

I(Intervention:介入)既存の脂質低下療法にenlicitide(20mg、1日1回経口投与)を上乗せ

C(Comparison:比較)既存の脂質低下療法にプラセボを上乗せ

O(Outcome:結果・評価項目)

有効性: 24週後のLDL-C変化率は、enlicitide群で-57.1%(プラセボ群は+3.0%)となり、有意な低下を認めた(52週後も効果を維持)。また、LDL-C 70mg/dL未満かつベースラインから50%以上低下を達成した割合はenlicitide群で70.3%(プラセボ群1.5%)だった。

安全性: 有害事象の発生率(enlicitide群64.3% vs プラセボ群62.1%)や重篤な有害事象、投与中止率において両群間に大きな差はなく、高い安全性と忍容性が示された。

既存の注射薬(PCSK9抗体製剤)と同等の強力なLDL-C低下効果を、1日1回の「経口薬(飲み薬)」で安全に達成できることが確認された。


メルカリスタジアム(鹿島スタジアム)


_________以下日経メディカルから

CORALreef Lipidsの対象は、

(1)中~高強度の安定したスタチン療法下ないしはスタチン不耐、

(2)動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往がありLDL-Cが55mg/dL以上、もしくはASCVDの既往はないが主要なリスク因子が1つ以上ありLDL-Cが70mg/dL以上

──などを満たす患者とした。ASCVDイベントから3カ月以内、PCSK9阻害薬の直近の投与歴がある、管理されていない糖尿病、中性脂肪400mg/dL以上などに該当する患者は除外した。

 適格とされた患者を、既存の脂質低下療法にenlicitide(20mg、1日1回経口投与)を上乗せする群もしくはプラセボを上乗せする群に、2対1でランダムに割り付けた。主要評価項目は、24週後のLDL-Cのベースラインからの変化率、有害事象の発生率、有害事象による被験薬の中断率とした。

 ランダム割り付けされた2912例中、重複症例(3例)を除いた2909例(enlicitide群1940例、プラセボ群969例)をintention-to-treat(ITT)集団とした。

 対象集団は平均年齢63歳、女性比率39%、LDL-C 96.1mg/dL、58%にASCVDの既往があり、49%が2型糖尿病を合併していた。97%にスタチンが投与されており、その95%は中~高強度だった。人種は白人54%、アジア系26%、黒人9%など、居住地域は欧州/中東/アフリカ26%、北米29%、中南米20%、アジア太平洋25%などであり、どちらも大きな偏りはなかった。

 enlicitide群のLDL-Cは、ベースラインの95.0mg/dLから24週後には38.7mg/dLに低下した(変化率-57.1%)。プラセボ群の変化率は+3.0%(98.3mg/dL→98.6mg/dL)であり、有意な群間差を認めた(最小二乗平均の差:-55.8%ポイント、95%信頼区間:-60.9~-50.7、P<0.001)。52週後も大幅なLDL-Cの低下は維持されていた(enlicitide群-50.4%、プラセボ群+4.0%、最小二乗平均の差:-47.6%ポイント、95%信頼区間:-52.7~-42.5、P<0.001)。

 なお、LDL-Cは超遠心法で測定されたが、enlicitide群の5例でベースラインデータに不備があり、当初の統計処理計画に従うと、当該症例のLDL-C変化率が極端な外れ値になり、全体の結果にも影響が及ぶことが判明した。そこで事後解析として、当該症例のベースラインデータは欠測とし、可能であればMartin-Hopkins法による計算値を使って再解析したところ、24週後のLDL-C変化率は-59.6%(群間差-59.7%ポイント)、52週後は-52.7%(同-52.4%ポイント)と、数値的にはより上積みされた。

 LDL-C 70mg/dL未満かつベースラインから50%以上低下した患者の割合は、enlicitide群は70.3%に及んだ(プラセボ群1.5%)。

 安全性に関して、何らかの有害事象の発生率はenlicitide群64.3%、プラセボ群62.1%(以下、同順)、重篤な有害事象の発生率は9.9%、12.0%、有害事象による被験薬の中止率は3.1%、4.1%だった。

 enlicitideにおけるLDL-Cやアポリポ蛋白B(ApoB)、リポ蛋白(a)[Lp(a)]などの脂質パラメーターの低下率は、PCSK9に対する抗体製剤であるアリロクマブ、エボロクマブとほとんど変わらなかった。これについてNavar氏は、「抗体とポリペプチドという違いはあるが、PCSK9とLDL受容体の結合の阻害という機序は同じであることが反映された」との見解を示した。

 Navar氏は「人種による差はなく、既存の抗体製剤と同程度のLDL-C低下率を経口薬で達成することができた。enlicitideの安全性、忍容性は高く、ASCVDのまん延に対し、脂質管理の理想と現実のギャップを埋める有力なツールとなるだろう」と結論付けた。

2/02/2026

肺炎球菌ワクチン接種について 2025年12月最新版

   肺炎球菌ワクチンには主に以下3種類

「ニューモバックスNP®(23価ワクチン)」

「バクニュバンス(沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン)」

「プレベナー20®(20価結合型ワクチン)」

「キャップバックス(21価肺炎球菌結合型ワクチン)」

スケジュールは各学会合同で以下のプロトコルが推奨

(2025年9月の段階で改訂されいていた様子・・・2024年12月の記事のアップデートです。)


なお以下は2024年9月のです。


自分が65歳になったら、

① ニューモバックスの定期接種

② 上記接種1年開けて、キャップバックス

③ ①の5年後にニューモバックス


を接種しようかな、と思うが、

今後も新しいワクチンが出たらアップデートします。


PCSK9の内服薬:Enlicitide ついに内服もイケる

 Efficacy and Safety of Oral PCSK9 Inhibitor Enlicitide in Adults With Heterozygous Familial Hypercholesterolemia: A Randomized Clinical Trial

JAMA. 2026 Jan 13;335(2):129-139.

Trial registration: ClinicalTrials.gov Identifier: NCT05952869.

Abstract

Importance: Persons with heterozygous familial hypercholesterolemia (HeFH) are at increased risk of atherosclerotic cardiovascular disease due to lifelong elevated levels of low-density lipoprotein cholesterol (LDL-C). Many patients with HeFH do not achieve guideline-recommended LDL-C goals with the currently available lipid-lowering therapies.

Objective: To evaluate the efficacy of enlicitide decanoate (an oral proprotein convertase subtilisin/kexin type 9 inhibitor) vs placebo in adults with HeFH requiring further lowering of LDL-C levels despite use of statin therapy.

Design, setting, and participants: This phase 3, randomized clinical trial included persons aged 18 years or older with HeFH currently using lipid-lowering therapy (taking at least a moderate- or high-intensity statin) and either an LDL-C level of 55 mg/dL or greater and a history of major atherosclerotic cardiovascular disease or an LDL-C level of 70 mg/dL or greater without a history of major atherosclerotic cardiovascular disease. The trial was conducted at 59 sites across 17 countries; the first participant was screened on August 8, 2023, and the last follow-up visit occurred on April 7, 2025.

Interventions: Participants were randomized (2:1) to 20 mg of enlicitide (n = 202) or placebo (n = 101) once daily for 52 weeks.

Main outcomes and measures: The primary outcome was the mean percentage change in LDL-C level at week 24. The secondary outcomes included the mean percentage change in LDL-C level at week 52, the mean percentage change at week 24 in levels of non-high-density lipoprotein cholesterol (non-HDL-C) and apolipoprotein B, and the median percentage change at week 24 in lipoprotein(a).

Results: Of the 303 participants (mean age, 52.4 [SD, 13.5] years; 51% were female) randomized, 293 (96.7%) completed the trial. The mean LDL-C level was 119.0 mg/dL (SD, 41.0 mg/dL) at baseline, all had statin current use (81.5% were taking a high-intensity statin), and 64.4% were taking ezetimibe. The mean percentage change in LDL-C level at week 24 was -58.2% in the enlicitide group vs 2.6% in the placebo group (between-group difference, -59.4% [95% CI, -65.6% to -53.2%]; P < .001). The mean percentage change in LDL-C level at week 52 was -55.3% in the enlicitide group vs 8.7% in the placebo group (between-group difference, -61.5% [95% CI, -69.4% to -53.7%]; P < .001). At week 24, the mean percentage change in non-HDL-C level was -52.3% in the enlicitide group vs 2.1% in the placebo group (between-group difference, -53.0% [95% CI, -58.5% to -47.4%]; P < .001), the mean percentage change in apolipoprotein B level was -48.2% vs 1.8%, respectively (between-group difference, -49.1% [95% CI, -54.0% to -44.3%]; P < .001), and the median percentage change in lipoprotein(a) level was -24.7% vs -1.6% (between-group difference, -27.5% [95% CI, -34.3% to -20.6%]; P < .001). The incidence of adverse events, serious adverse events, and study discontinuation due to adverse events was similar between groups.

Conclusions: Among adults with HeFH, treatment with enlicitide was well tolerated and significantly reduced levels of LDL-C, apolipoprotein B, non-HDL-C, and lipoprotein(a).


PICOで評価

フェイズ3、

P(Population:対象集団)

成人(≥18歳)の ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)

中等度〜高強度スタチン治療中 多くが LDL-C未達(エゼチミブ併用あり:約2/3)

✔ 臨床的妥当性は高い → 日常診療で「次の一手」に困る典型的HeFH集団

✔ 既存治療(スタチン±エゼチミブ)を十分反映

⚠ ASCVD既往の有無は混在→ 二次予防集団としての純粋な評価ではない

⚠ 日本人・アジア人は少数(外的妥当性の制限)


I(Intervention:介入)

Enlicitide 20 mg 経口・1日1回 と プラセボ、2:1の割り付け

背景治療(スタチン±エゼチミブ)継続


C(Comparator:比較)

プラセボ 背景治療は同一 ✔ 内的妥当性は高い(RCTとして明確)


O(Outcome:アウトカム)

① 主要アウトカム

24週時点のLDL-C変化率

✔ −58%超の有意なLDL低下 

✔ 効果は52週まで持続

② 副次アウトカム(脂質)

non-HDL-C、ApoB、Lp(a)

✔ すべて有意に低下

✔ ApoB低下が明確 → 動脈硬化リスク低減の代理指標として重要


③ LDL目標達成率(重要な臨床的Outcome)

目標 Enlicitide プラセボ

LDL <70 mg/dL + ≥50%低下 約70% 約1%

LDL <55 mg/dL + ≥50%低下 約67% 約1%

✔ ESC/EAS超高リスク基準を多数で達成

④ 心血管イベント(MACE)

❌ 主要・副次アウトカムに含まれていない

❌ 統計学的検討なし


気になる点:LDL目標達成(24週時点)

LDL-Cが50%以上低下かつLDL < 70 mg/dLを達成した患者:

→ 約70.8%(エンリシチド群) vs 約1%(プラセボ群)

LDL-Cが50%以上低下かつLDL < 55 mg/dLを達成した患者:

→ 約67.3%(エンリシチド群) vs 約1%(プラセボ群)



6/10/2025

ついに抗凝固療法も分子標的治療へ; Abelacimab versus Rivaroxaban in Patients with Atrial Fibrillation.

 抗がん剤、自己免疫性疾患、アレルギー疾患、脂質異常症、などなど

分子標的薬が続々と、臨床応用が始まっております。

ついに、抗凝固療法にも分子標的:完全ヒトモノクローナル抗体(不活性型の第 XI 因子に結合し,その活性化を阻害)が出ました。

Abelacimab versus Rivaroxaban in Patients with Atrial Fibrillation

N Engl J Med. 2025 Jan 23;392(4):361-371.

AZALEA-TIMI 71 ClinicalTrials

月一回の注射でOK。すごいなぁ。今後もどんどん便利な薬が出るでしょうね。

「どんなに技術が進んでもこれだけは変わらねえ。 機械を作るヤツ、整備するヤツ、使うヤツ、人間の側が間違いを起こさなけりゃ機械も決して悪さはしねえもんだ」

(じつはわたくしも抗凝固新薬の治験のメンバーで登録していたことがあります。)

以下NEJMの日本語サイトからの引用です。


背景

アベラシマブ(abelacimab)は,不活性型の第 XI 因子に結合し,その活性化を阻害する完全ヒトモノクローナル抗体である.心房細動患者における,直接経口抗凝固薬と比較したアベラシマブの安全性は明らかにされていない.


方 法

心房細動を有し,脳卒中リスクが中~高の患者を,盲検下でアベラシマブ(150 mg 月 1 回または 90 mg 月 1 回)を皮下投与する群と,非盲検下でリバーロキサバン(20 mg 1 日 1 回)を経口投与する群に,1:1:1 の割合で無作為に割り付けた.主要評価項目は,大出血または臨床的に重要な非大出血の複合とした.


結 果

1,287 例が無作為化され,年齢中央値は 74 歳で,44%が女性であった.3 ヵ月の時点で,遊離型第 XI 因子濃度の低下率の中央値は,アベラシマブ 150 mg で 99%(四分位範囲 98~99),90 mg で 97%(四分位範囲 51~99)であった.アベラシマブによる出血イベントの減少が予測を上回ったため,独立データ安全性モニタリング委員会の勧告に基づき,試験は早期に中止された.大出血または臨床的に重要な非大出血の発生率は,アベラシマブ 150 mg で 3.2 件/100 人年,90 mg で 2.6 件/100 人年であったのに対し,リバーロキサバンでは 8.4 件/100 人年であった(リバーロキサバンに対するアベラシマブ 150 mg のハザード比 0.38 [95%信頼区間 {CI} 0.24~0.60],リバーロキサバンに対するアベラシマブ 90 mg のハザード比 0.31 [95% CI 0.19~0.51],両比較について P<0.001).有害事象の発現率と重症度は,3 群で同程度と思われた.


結 論

脳卒中リスクが中~高の心房細動患者のうち,アベラシマブを投与した患者では遊離型第 XI 因子濃度が著しく低下し,リバーロキサバンを投与した患者よりも出血イベントが少なくなった.(アンソス セラピューティクス社から研究助成を受けた.AZALEA–TIMI 71 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT04755283)


追加情報

現在、利用可能な抗凝固療法を使用できない高リスク心房細動患者を対象に、脳梗塞および全身性塞栓症の予防におけるabelacimabの有効性をプラセボと比較する第III相試験(LILAC-TIMI 76試験)が進行中



10/01/2024

肺炎球菌ワクチン接種について

 肺炎球菌ワクチンには主に以下3種類

「ニューモバックスNP®23価ワクチン)」

「バクニュバンス(沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン)」

「プレベナー13®」→ 今後「プレベナー20®20価結合型ワクチン)」へ変更

スケジュールは各学会合同で以下のプロトコルが推奨


自分が65歳になったら、

① ニューモバックスの定期接種

② 上記接種1年開けて、バクニュバンス

③ ①の5年後にニューモバックス

を接種しようかな、と思うが、今後も新しいワクチンが出たらアップデートしよう

11/07/2022

ペマフィブラートどうなったの? 2022AHAでの報告、PROMINENT Study

途中で有意な結果?が出ずに中断になった、プロミネント試験の結果が2022AHAで発表されたようです。

以前2022年4月に「ペマフィブラートのPROMINENT試験中止について」という記事にしました。それの続報最終結果、正式に論文化されたようです。

結果的には、

ペマフィブラートは心血管イベントの減少にはならなかった。

腎不全や静脈血栓の有害事象が増えた。NASHの発症は低かった。

です。

(戦争などの影響で有意差がでなくて中止した?という都市伝説の確認はできず…)

以下引用、NEJMと海外の医学雑誌の記事です。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2210645

https://pace-cme.org/2022/11/05/pemafibrate-lowers-triglycerides-but-not-cv-event-rates/?cid=003w000001mvVugAAE




結果:10,497例(66.9%に心血管疾患の既往あり)において、ベースラインの空腹時トリグリセリド値の中央値は271mg/dL、HDLコレステロール値は33mg/dL、LDLコレステロール値は78mg/dLであった。追跡期間中央値は3.4年であった。プラセボと比較して、4ヵ月後の脂質レベルに対するペマフィブラートの効果は、トリグリセリドで-26.2%、VLDLコレステロールで-25.8%、レムナントコレステロールで-25.6%、ApoCIIIで-27.6%と、いずれもプラセボと比較して、顕著であった。 主要評価項目は、ペマフィブラート群572例、プラセボ群560例で発生し(ハザード比、1.03;95%信頼区間、0.91~1.15)、事前に特定したどのサブグループにおいても明らかな効果の修飾は認められなかった。重篤な有害事象の全発生率は両群間で有意差はなかったが、ペマフィブラートは腎臓の有害事象と静脈血栓塞栓症の発生率が高く、非アルコール性脂肪性肝疾患の発生率は低かった。

結論:2型糖尿病、軽度から中等度の高トリグリセリド血症、低HDLおよびLDLコレステロール値の患者において、ペマフィブラートはトリグリセリド、VLDLコレステロール、レムナントコレステロール、ApoCIIIレベルを低下させたが、心血管イベントの発生率はプラセボ投与群に比べ低くなかった。



PROMINENT: A Randomized Trial of Pemafibrate for Triglyceride Reduction in the Prevention of Cardiovascular Disease

Presented at the AHA Scientific Sessions 2022 by: Aruna D. Pradhan, MD - Minneapolis, MN, USA

Introduction and methods

Elevated triglyceride (TG) levels are associated with CV risk. However, prior strategies to lower TG with fibrates or niacin showed no effect on CV risk reduction. Treatment with icosapent ethyl did result in reduced CV risk, but the observed risk reduction could not be attributed to TG lowering. Post-hoc analyses of fibrate trials suggested that TG lowering in patients with T2DM, mild-to-moderate hypertriglyceridemia and low HDL-c may be beneficial.

The PROMINENT trial investigated the effect of pemafibrate on CV outcomes in patients with T2DM, TG 200-499 mg/dL and HDL ≤ 40 mg/dL. A total of 10,497 patients were randomized to pemafibrate 0.2 mg twice daily or placebo. All patients were on background LDL-c lowering therapy. The primary endpoint was MI, ischemic stroke, coronary revascularization or CV death. Median follow-up was 3.4 years.

Main results

At 4 months, the between group percentage change between pemafibrate and placebo was -26.2% for TG (95%CI -28.4 to -24.1), -25.8% for VLDL-c (-27.8 to -23.9), -25.6% for remnant cholesterol (-27.3 to -24.0), and -27.6% for ApoCIII (-29.1 to -26.1).

There was no difference between groups for the primary endpoint of MI, ischemic stroke, coronary revascularization or CV death (HR 1.03, 95% CI 0.91-1.15, P=0.67). Total mortality was also similar in both groups (HR 1.04, 95% CI 0.91-1.20).

Safety results showed an increased risk of venous thromboembolism (HR 2.05, 95% CI 1.35-3.17) and renal adverse events (HR 1.12, 95% CI 1.04-1.20) in the pemafibrate group.

In an exploratory analysis, pemafibrate reduced the risk of any liver disease (HR 0.83, 95% CI 0.69-0.99) and non-alcoholic fatty liver disease (HR 0.78, 95% CI 0.63-0.96).

Conclusion

Pemafibrate reduced TG, VLDL-c, remnant cholesterol and ApoCIII by 20 to 30% in patients with T2DM, mild-to-moderate hypertriglyceridemia and low HDL-c . However, pemafibrate did not reduce CV outcomes, compared with placebo in this population.


-Our reporting is based on the information provided at the AHA Scientific Sessions-

6/23/2022

新規の脂質異常症治療薬:ノバルティスのinclisiran

 新しい脂質異常症治療薬は、以下3つがあるらしいです。

PCSK9 inhibitors (Evolocumabが市販であるが、Alirocumabも使えるようになりそう)

inclisiran (知らんかった…)

bempedoic acid (新規ATPクエン酸塩リアーゼ阻害のLDL-C低下薬、エゼチミブと合剤あり)



inclisiran (インクリシラン、って読むの?)

https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20210930

https://www.novartis.co.jp/sites/www.novartis.co.jp/files/pr20210930.pdf

ノバルティスからの発売になりそうです。上記はニュースレターです。


一部抜粋します。

inclisiran (開発コード:KJX839)について

inclisiranは、RNA干渉(RNAi)の作用機序を介してLDL-C値を低下させ、致命的な心血管疾患であるASCVD患者の転帰改善に役立つ可能性がある最初で唯一のsiRNA治療薬です。 inclisiranは、年2回の投与で*、効果的かつ持続的なLDL-C低下により、スタチンを補完します8, 10。inclisiranは、肝臓での標的タンパク質の産生を阻害し、LDL-Cの肝臓への取り込みを増加させ、血流から除去するという、他の治療法とは異なる作用があります17。inclisiranは初回投与後、3ヵ月目に投与し、その後は6ヵ月ごとに投与します。3件の臨床試験では、inclisiranを6ヵ月ごとに投与することによりLDL-Cは低い値に維持されました。inclisiranは皮下注射として病院で投与され、患者の受診サイクルにスムーズに組み入れられると予想されます。

第III相試験において、inclisiranの忍容性は良好でした。最も多く報告された有害事象(inclisiran投与患者の3%以上で、プラセボ群よりも高頻度に発現)は、注射部位反応、関節痛、尿路感染、下痢、気管支炎、四肢痛および呼吸困難でした。注射部位反応が最も多く発現しました。これらは概して軽度であり、重度または持続性の事象はありませんでした。


遂に脂質異常にもsiRNA薬剤がやってきましたね。

siRNAは、RNA干渉(mRNAの破壊によって配列特異的に遺伝子の発現を抑制する)として作用を持つ。

です。

ワクチンもmRNAがあり、遺伝子に働きかける薬剤をよく見かけます。

しっかり勉強して、キャッチアップ、アップデートしてゆきたいです。


これで二人前?




7/07/2021

COVID-19にイベルメクチンは効果あるのか?

Meta-analysis of randomized trials of ivermectin to treat SARS-CoV-2 infection

https://academic.oup.com/ofid/advance-article/doi/10.1093/ofid/ofab358/6316214

 Ivermectin is an antiparasitic drug being investigated for repurposing against SARS-CoV-2. Ivermectin showed in-vitro activity against SARS-COV-2 at high concentrations. This meta-analysis investigated ivermectin in 24 randomized clinical trials (3328 patients) identified through systematic searches of PUBMED, EMBASE, MedRxiv and trial registries. Ivermectin was associated with reduced inflammatory markers (C-Reactive Protein, d-dimer and ferritin) and faster viral clearance by PCR. Viral clearance was treatment dose- and duration-dependent. In 11 randomized trials of moderate/severe infection, there was a 56% reduction in mortality (Relative Risk 0.44 [95%CI 0.25-0.77]; p=0.004; 35/1064 (3%) deaths on ivermectin; 93/1063 (9%) deaths in controls) with favorable clinical recovery and reduced hospitalization. Many studies included were not peer reviewed and a wide range of doses were evaluated. Currently, WHO recommends the use of ivermectin only inside clinical trials. A network of large clinical trials is in progress to validate the results seen to date.


DeepLでの翻訳

イベルメクチンは,SARS-CoV-2への再利用が検討されている抗寄生虫薬である。イベルメクチンは,高濃度のSARS-COV-2に対して,in-vitroで活性を示した。このメタアナリシスでは、PUBMED、EMBASE、MedRxiv、および試験登録の系統的な検索により特定された24件の無作為化臨床試験(3328人の患者)でイベルメクチンを調査した。イベルメクチンは、炎症マーカー(C反応性タンパク質、d-ダイマー、フェリチン)の低下およびPCRによるウイルスクリアランスの短縮と関連していた。ウイルスクリアランスは、治療の用量および期間に依存していた。中等度/重度の感染症を対象とした11の無作為化試験では、死亡率が56%減少し(相対リスク0.44[95%CI 0.25-0.77]、p=0.004、イベルメクチン投与群35/1064(3%)、対照群93/1063(9%))、臨床的にも良好な回復と入院日数の減少が認められた。対象となった研究の多くは査読を受けておらず、幅広い用量が評価されています。現在、WHOは、臨床試験の中でのみイベルメクチンの使用を推奨しています。これまでの結果を検証するために、大規模な臨床試験のネットワーク化を進めています。


雑感:イベルメクチンは個人的には肯定できませんが、査読がある一定レベル以上の試験でのメタ解析を待つまで判断できないと思います。頭ごなしに否定できないと思いました。


日曜の朝ランニングの帰りにアライグマと遭遇



へふぺふ(HFpEF)に効く薬、その名はジャディアンス!!

 SGLT2阻害薬の大規模試験の結果がプレスリリースされました。

以前にフォシーガでHFrEFで効果ありという結果がありましたが、今回はHFrEFもHFpEFも効果が示されたようです。発表は8月のESCで、同時に論文化でしょうが、嬉しすぎてベイリンガーが告知したみたいです。僕の医療メルマガにもお知らせありました。

以下タイトルからどうぞ

Phase III trial with SGLT2 inhibitor meets primary endpoint in HFpEF

NEWS - JULY 6, 2021

EMPEROR-Preserved met its primary endpoint and showed a significant risk reduction with empagliflozin for the composite of CV death or HF hospitalization in patients with HFpEF, with or without T2DM. The safety profile was consistent with the known safety profile of empagliflozin. The EMPEROR-Preserved trial was a phase III, double-blind randomized trial that investigated the safety and efficacy of empagliflozin 10 mg compared to placebo in 5988 patients with HFpEF. Full results of EMPEROR-Preserved will be presented at the ESC congress 2021 on August 27.

The EMPEROR-Reduced trial previously showed that empagliflozin significantly reduced the combined relative risk of cardiovascular death or HF hospitalization by 25% compared to placebo in patients with HFrEF. Empagliflozin was recently approved by the European Commission for the treatment of adults with HFrEF in Europe. The results from EMPEROR-Preserved and EMPEROR-Reduced together indicate that empagliflozin has beneficial effects on outcomes in the full HF spectrum.

EMPEROR-Preservedは、主要評価項目を達成、T2DMの有無にかかわらずHFpEF患者のCV死亡または心不全入院の複合項目について、エンパグリフロジンが有意にリスクを低減することを示した。また、安全性についても問題ないことも示した。

EMPEROR-Preserved試験は、第III相二重盲検無作為化試験で、HFpEF患者5988人を対象に、エンパグリフロジン10mgの安全性と有効性をプラセボと比較検討。

EMPEROR-Reduced試験では、HFrEF患者のイベント抑制(25%リスク低減)。EMPEROR-PreservedとEMPEROR-Reducedの結果を合わせると、すべての心不全において効果があると判明した。


以下は、ベイリンガーのHPです。

https://www.boehringer-ingelheim.us/press-release/breakthrough-results-jardiance-empagliflozin-confirm-emperor-preserved-first-and-only







6/29/2017

CETP阻害薬の行く末…2

以前に「CETP阻害薬の行く末…」として記載しました。

大規模試験の中断など、各種薬剤が全滅しそうな勢いで、ネガティブデータのオンパレードでありました。

2006年 ILUMINATE試験 torcetrapib ファイザー 投与群で死亡率増加のため中止
2012年 dal-OUTCOME試験 dalcetrapib ロシュ スタチンと比較して有効性がないため中止
2015年 ACCELERATE試験 evacetrapib イーライ・リリー スタチンとの比較で有効性がないため中止

残るは2017年終了予定 REVEAL試験 anacetrapib メルク

最後のAnacetrapib。
その結果が、8月末のESC2017で報告されるようです。

医療マガジンで結果速報?的な記事がありました。

Anacetrapib is an investigational cholesteryl ester transfer protein (CETP) inhibitor. The REVEAL study is a randomized, double-blind placebo-controlled clinical trial to assess the efficacy and safety of adding anacetrapib (100 mg once daily) to effective LDL-lowering treatment with atorvastatin for a median duration of at least 4 years among approximately 30,000 patients at high risk of cardiovascular events. Based on a major coronary event rate of 1.8% per annum and median follow-up of 4 years, the trial of 30,000 participants would have 88% power at 2-tailed P<0.01 to detect a 15% relative risk reduction.

ってことは、would have だけど15%のrisk reductionが確認できた。ってことか?

以下は引用元です。

https://pace-cme.org/2017/06/27/cetp-inhibitor-meets-primary-endpoint-in-cv-outcome-study/

3/08/2017

米国における死因統計

CDCが報告している米国における死因統計2014年です。

そのまま、HPからスキャンしました。


1位;心疾患 23.4%
2位;悪性新生物 22.5%
3位;慢性低換気肺疾患(肺炎除く) 5.6%
4位;不慮の事故 5.2%
5位;脳血管疾患 5.1%
6位;アルツハイマー病 3.6%
7位;糖尿病 2.9%
8位;インフルエンザ、肺炎 2.1%
9位;腎不全 1.8%
10位;自殺 1.6%


では、日本はどうでしょうか?2015年

1位;悪性新生物 28.7%
2位;心疾患 15.2%
3位;肺炎 9.4%
4位;脳血管疾患 8.7%
5位;老衰 6.6%
6位;不慮の事故 3.0%
7位;腎不全 1.9%
8位;自殺 1.8%
9位;大動脈瘤および解離 1.3%
10位;慢性閉塞性肺疾患 1.2%

心疾患が23.4と15.2で、大きな差がありますね。
アメリカでは老衰が10位以内にないのと、糖尿病が死因としてランクインしているのが特徴的です。

2/23/2017

予防接種とエピペン処方

日本への帰国があと2ヶ月を切った今、いろいろできることをやろうと考え、

子供3歳の
・予防接種
・エピペンの処方
をやりました。
すべてで自己負担は10ドル。
(HMOという保険に加入しており、毎月5000円ぐらいの自己負担があります。日本の健康保険料と比較すると激安です。実際は勤務先のカリフォルニア大学が膨大な保険料を支払っております。)

カリフォルニアでは、保険に入っておれば子供の予防接種は無料、必要な処方薬も基本無料です。診察料で10ドル支払えばよいのです。

日本ではカバーされていないものもありますので、こちらで可能なワクチンは受けます。

MMR-Vを受けました
Measles, Mumps, Rubella & Varicella
麻疹・風疹・おたふく・水痘
一気に受けました。

あとは、アレルギーがあるのでエピペンを昨年処方してもらっていたのですが、消費期限が切れたのでRefillとして処方していただきました。

かかりつけDrには、近所の薬局RiteAideで受け取る旨を伝えて終了。
注射のときに子供が泣いたぐらいであとは全くトラブル無く帰宅できました。

と思いましたが、薬局RiteAideにエピペンを受け取りに行ったところ
「ドクターの署名がないから、保険が降りない。渡せない。」
「ドクターに電話しろ」
とのことでした、その場でドクターに連絡するも不在、秘書につながるのみ。メッセージを残してもらったりしましたが…
結局受け取れず。

クリニックと電話を3回もやりとりして、結局薬局には3回足を運びました。
原因は医師?秘書?薬剤師?薬局?システム?良く分かりませんでした。


ああ、めんどくさい。
初めてのときも、保険会社が生年月日を間違えて登録してて、随分苦労しました。

まとめ、処方の受け取りは一筋縄ではいかない。ことが多い。

左が以前の、右が今回の処方エピペン




12/09/2016

アメフト選手の心臓は… US Football Linemen May Be at Risk of Cardiac Hypertrophy



僕は大学生の時、アメリカンフットボールの選手をしておりました。
ポジションはラインマン。

この職業になってから、考えたことがあります。
アメフトは健康のためのスポーツではない。ということです。

なんか心臓に悪そう、なんか脳に悪そう、などイメージがあります。

確かに頚椎症や脳震盪などのリスクは高いことが証明されていますが、心臓については自分で調べたことはありませんでした。

そんで、こんな記事を見つけました。
US Football Linemen May Be at Risk of Cardiac Hypertrophy
December 06, 2016
http://www.imaging.onlinejacc.org/content/9/12/1367


Linemen also had an overall increase in incident left ventricular hypertrophy (8% pre-season versus 25% post-season; p<0.05)

Nine of 11 (82%) linemen who developed left ventricular hypertrophy had concentric geometry with decreased global longitudinal strain (a possible indicator of reduced function). By contrast, eight of 10 (80%) nonlinemen had eccentric left ventricular hypertrophy with increased global longitudinal strain.




結論から書きますと、

「アメフトのラインマンは、ほかのポジションと比べて、肥大型心筋症の因子が増大する。」
肥大型心筋症の因子、ってのが心エコー図で調べるストレインの方法によるもの。
編集者のコメントもあり、色々考えさせられます。

ただ、思うのは、マラソン選手のスポーツ心臓だって通常時は異常なわけで、一つの指標が悪化するからといってそれはそのスポーツに対して必要な反応や変化であるとも考えられます。
だから、アメフトなんか悪のスポーツだ、というのは間違いだと思います。

ただ、アメフトを積極的に推奨する理由にはならないです。はい。

10/20/2016

リフィル処方箋?初めて知った…

リフィル処方箋?

なに?それ…

知らん…恥です。はい。ごめんなさい。

てことで調べました。

Wikiよりーーーー
リフィル処方箋とは、一定の定められた期間内に反復使用できる処方箋のことである。リフィルは補給、詰め替え[差し替え]品、〔飲食物の〕おかわり、2杯目 の意味を持つ英語。分割調剤とは異なる。
ーーーー引用おわり

まとめると「医師が処方をして、ある一定期間は薬局で何回も薬を購入できる。」ですね。うーん一定期間がどれぐらいなんでしょうか?
3ヶ月、半年、一年?
日本で適応するに当たっては、具体的に3ヶ月が考えやすいので、ちょっと考えてみました。
自分で勝手にやったシミュレーションです。


例1)「90日分処方」から「30日おきリフィル処方90日分」に変更すると考えて…

3か月の間に薬剤師に3回指導してもらえる。
3か月の間に調剤料と指導料を3回取れる。その分薬代がちょっと高くなる。


例2)「30日分処方」から「30日おきリフィル処方90日分」に変更すると考えて...

医師の再診察までの期間が3倍になる。診察料が3分の1になる。つまり、診察回数が減る。
診察で取れる診療報酬が3分の1になる。トータルの診察のお金が安くなる。

コストダウンにつながる?
混んでいる外来に頻繁に行かなくていい?

それでええんか?
「何が目的か」だと思います。
コストダウン、混雑を避ける、の前に「患者さんの健康が第一」でしょ。
まあ、残薬の確認と再利用などメリットはあると思います。
でも薬が余ってるのならば、医師に言って処方日数を減らしてもらえばええやん。

極論、暴論かもしれませんが、医師側の視点からすると、「Fire and Foget」になりませんか?
やっぱり、医療は「Treat to Target」でしょ。
薬剤師を含めて、医療全体として「Treat to Target」可能であることが前提だと思います。

だったら、再診までの期間は医師の診察の結果、医師が判断して、患者さんがその治療方針を受け入れて決める。
で、ええやん。

診療の結果の指導だから、診療と指導はどちらか一方だけが独立することはありえないと思います。
血圧が高くなって、治療で薬剤を変更するのは医師しかできません。
薬局で血圧測定して、薬剤師さんが高血圧が悪化していると判断して、ほんで、どうするのですか?薬をしっかり飲みましょう。って指導するのですか?
仮に、副作用が出ているかどうか微妙ならどうしますか?肝機能や腎機能をフォローするのに、薬局で採血しますか?薬剤師さんが、下腿把握痛や皮下出血を診断しますか?
そこに潜むリスクは増えるのでは?

仮にリフィル処方箋がOKなら、薬剤師などのコメディカルが、医師のように「診察は2週間おきにしましょうね」や「次の診察は3ヵ月後で大丈夫ですよ」などと言って大丈夫、になる必要がありますね。
あくまで、患者さんのリスクが増えないことが大前提だと思います。

大丈夫なら、医師が長期処方するでしょうし、変化を短期間にフォローする必要があるなら短期処方するでしょうね。
まあ、「医師のかわりに薬剤師が、健康を管理する」ってなるのが主旨だったら、「ドン○ーホー○のテレビ薬剤師に処方してもらうのは、いかがでしょう?」って言いたいね。

それにリフィルって、ソーダやポップコーンじゃないんだから、まったく。
「薬をもっとほしいから、継ぎ足してください。」って・・・

アメリカを初め欧米では導入済み?だから日本も取り入れるべき?
はあ?医療制度自体が日本とは根本的に違うから参考にならんやろ。
アメリカは
Nurse Practitioners, Physician Assistants, Clinical Pharmacist Practitioners
という職業がありますねんて。
日本でも認定専門診療看護師、認定専門臨床医療師、認定専門診療薬剤師、という国家資格を作らなければならないですね。

まあ、アメリカみたいな医療では、リフィルが成り立つのでしょう。
日本の医療をアメリカみたいにしたいのですか?なんで?
なんでもアメリカがいいのか?

アメリカと日本では、看護師、薬剤師、救急救命士、の役割、可能な行為自体が違いますからね。少しずつ、特定行為として医療行為は拡大されているから、将来的にはどんどんそういった方向に向かうのでしょうね。

僕としては集中治療室の看護師さんが動脈採血してくれるのは賛成です。が、血液ガスを見て薬剤流量や呼吸器設定を変更するのは、一言相談してほしいと思います。

アメリカでは、ワクチン接種のスケジュールなんか看護師さんがアドバイスしてくれるけど、日本では医師の仕事やね。

抗がん剤や中心静脈栄養をミキシング、抗生剤を混ぜて点滴につなげていた研修医時代が懐かしいです。
今は、深夜の発熱による血液培養2セットは看護師さんがやってくれるんかな?

話がズイブンずれてしまいました。

まとめ
患者さんの負担やリスクが減って、医師の負担も減るならいいなぁ。


研究室にマウス・ゾンビ発生…


9/16/2016

ARNI 降圧薬…日本にない…

アメリカにおける「心不全治療におけるガイドライン」が改訂されたそうです。
今年の2016年5月にACC/AHA/HFSAから報告されていたようです。
http://content.onlinejacc.org/article.aspx?articleID=2524644
http://circ.ahajournals.org/content/early/2016/05/18/CIR.0000000000000435.long
日本の医療系ネット配信で知りました。

簡単に言いますと、心不全の降圧系治療薬としては
以前よりACEとARBがあり、今回新たにARNIというお薬がお目見えしました。
ARNI(発音は「あるにー」っぽいです。)は、Angiotensin Receptor/Neprilysin Inhibitorの略です。

Stage CのHFrEFに対する治療薬は、ACE or ARBに加えて、ARNIを使うのも「or」という選択肢でなんと「Class I」のRecomendation。つまり強く推薦するってこと。
ただ、エビデンスレベルは前2者は「A」に対して、ARNIは「B-R」。
「A」は非常に質の高い強い根拠がある。
「B」は「B-R」「B-NR」と分類。つまり、ARNIはACEとARBの次に根拠のある推薦する薬ってこと。
ACEでもARBでもアカンかったらARNIがOKって解釈でいいでしょう。

じゃあ、具体的な薬ってなに?コードネームは「LCZ696」(名探偵コナンが小さくなったヤツみたい)。
簡単に言うと、RAS系阻害薬で、Angiotensin Receptor/Neprilysinを阻害する薬、つまりARB(valsartan)+Neprilysin Inhibitor(sacubitril)ですね。合剤やんけ。
PARADIGM-HF試験では、とあるACEと比較して、全死亡、心臓死、入院リスクをすべて16~20%程、低くするという。
最近再入院を低減させるデータも出たようです。
http://content.onlinejacc.org/article.aspx?articleID=2532918

おお、すげーやん。こんなスゲー薬、なぜ日本に無いの?

製薬会社がなんとノバルティス…ちょうど2年ほど前に日本でノバルティスの事件が話題になっておりました。そういえば…2013年年末にノバルティスの方から、「ネプリライシン阻害薬というスンバらしい薬がある。2014年には上市する。」と教えてもらいましたが、日本ではその後ARNIはニュースにもならず忘却の彼方に…なにがあったんだノバルティスさん。
はい、なにかあったのでしょう。

RAS系(the renin–angiotensin–aldosterone system)のお薬は、「ラジレス」「セララ」などなどありましたが、ガイドラインの上位にはなかなか入ってきませんでした。今回のARNIは日本のガイドラインにも来るでしょうね。

ちなみにヨーロッパガイドラインもESCのHFAからも5月に発表がありました。
http://eurheartj.oxfordjournals.org/content/37/27/2129.long
まあ、似たような感じで「ARNIはACE-Iが効かなければ使っていいよ」的な位置づけです。
めちゃええやん。

このLCZ696はネプリライシン阻害薬とディオバンの合剤なんだな…
しかし、ここまでガイドラインに食い込むほどの結果とは…

うーん、ディオバン…ディオバン…ノバルティスとディオバン…

ネプリライシン阻害薬だけ出してくんないかな?
単純にsacubitrilだけだとここまでのエビデンスは出ないじゃろね。

僕としては、当て馬にされたレニベースは血圧下げにくくて心不全に使えるから重宝していたのですが…
だって心不全って血圧下がるやん、ニューロタンやブロプレスも結構つこうたなぁ。

それにしても、カタカナ横文字は気持ち悪いです。
最近は分子標的薬はマブマブ…
心不全もHFrEFのほかにHFmrEF, HFpEFと、「へ(屁)」が沢山で発音気持ち悪い。

ノバルティスのT田さん、元気にされているかな?

追記、もう一つ日本に無い薬「Ivabradine」ってのもあります。こちらは未だ勉強してません。また後日に…

このシリーズ大好きです。日本のAmazonで買って、3日後に手に入りました。


9/06/2016

Excedrin (brand)

アメリカのコストコや、ターゲットでExcedrinの安売り広告が入ります。

なんですか?
Excedrin (エキセドリン)って…

困ったときはぐぐって、ウィキペディアです。

「Aspirin/paracetamol/caffeine」

の混合薬剤のようです。

「paracetamol」とは? 「acetaminophen」のことらしいです。

始めは頭痛薬の「バファリン」みたいなモノかな?と思ったのですが、
カフェインが入っているので総合感冒薬「PL」みたいなモノかとも思ったんですが、PLはサリチル酸が入っているので抗ヒスタミン効果もありますな。

ということで、日本にExcedrin と同じ薬はありません。とおもっておりましたが…
ライオンさんから販売中。
抗ヒスが入ってないので、「眠くならない」ってコト。

頭痛薬、解熱鎮痛薬。

僕自身、解熱鎮痛にはロキソニンを使っておりますが、OTCはあんまり知りませんでした。
また勉強します。

ちょっと遠くのギャラリア、Pokemon Go!のよく分からんステーションがありました。


8/16/2016

ANA Doctor on board 登録してみた。

以前JAL Doctor on boardに登録しようとして、医師会のIDカードが必要。日本の住民票がないと登録できないので挫折しました。
記事はこちら、「JAL DOCTOR登録制度」がスタート

どうやらANAも同じものがあるというのを、とある医療系メールマガジンで知りました。
よし、やってみよう。

まずANA Doctor on boardのHPへ行きます。
https://www.ana.co.jp/share/support/doctor/
(その前に、ANAマイレージクラブに入っている必要があります。)

郵送とWeb登録の2種類の方法があります。郵送はめんどくさいのでWeb登録でやります。

「WEB登録申請に進む」をクリック。

次にマイレージナンバーとパスワードを入力します。

すると「医師情報登録申請フォーム」に行きますので、必要事項を入力します。

・名前
・居住国
・メールアドレス
・電話番号
・医籍登録番号
・専門科

を入力します。

面白いのがこの専門科
「麻酔科医」、「産婦人科医」、「一般開業医」、「内科医/心臓専門医」、「神経科医/精神科医」、「その他」、の6種類です。
僕は一応、循環器内科専門医であるので「内科医/心臓専門医」を選びます(嘘は言ってない)。
あるWebマガジンで、「救急医がない!?」ってありましたが、確かにそうですね。
ルフトハンザなどのDoctor on Boardを参考にしたんでしょうか。英語をダイレクトに日本語にするとなんか変になる、ってことの代表例でしょう。

あとは添付ファイル、
医師免許証のコピーと顔写真付きの公的な身分証明書のコピー(パスポート、自動車運転免許証:
氏名と現住所が記載されている面が必要)
注)マイナンバーは使用しないでください(持ってない)

ってことで、「医師免許」と念のため「臨床研修修了書」と「カリフォルニアの免許証」を添付ファイルで送ります。

すると、メールで登録確認返信があり、さらに2日後に登録しましたメールが来ました。
(なんか審査とかしているらしい…登録できてよかった。)

登録にJALは、「医師会の登録カードが必要」ってなことでしたから、ANAのほうが医師個人として評価されているので、僕は好きですね。
だんだん、JALよりANAよりな人間になってゆく…

(サンフランシスコ空港のANA機です。)
 
ってなことで、ANA Doctor on boardに登録完了しました。
さて、登録したボーナスですが、3000マイルいただきました。

あと、どうやらこのシステム国際線のみに適応されるようですね。
だから、日本人以外も登録できるようにしていて、僕でも登録できたのでしょうね。

さらに、注意事項。
※登録された医師の方でも、体調不良などにより対応が困難な場合は、その旨を客室乗務員へお伝えいただければ、ご辞退いただくことも可能です。
※実施いただいた医療行為に起因して、医療行為を受けられたお客様に対する損害賠償責任が発生した場合、故意または重過失の場合を除き、ANAが主体となって対応させていただきます。

これだけ読めば、とくに問題ないと思います。
「故意または重過失」なんか考えていたら、な~んもできんで。

まとめ、
ANAはグローバル。登録料無料。
JALは医師会にお伺いを立てて、お金を払わないと無理。




4/29/2016

米国での検診

米国での「乳幼児・幼児・子供の検診」についてです。
先日2歳と5歳の検診+ワクチン接種に行きましたので、そこで教えて頂いた情報などです。

日本では、学校検診があるのですがアメリカはありません。
ワクチン摂取スケジュールも主に主治医・家庭医・かかりつけ医が管理します。

幼児に必要な検診項目
・身長、体重
・視力
・聴力
・生活の状態、栄養状態
・発達状態
などなど、大体日本と同じですね。

日本でしないけど、アメリカでする検診の項目

・貧血検査
非常に偏った食事のため、2歳ごろでも信じられない貧血になるそうです。
また、鉛中毒もよくあるみたいで、原因は壁のペンキに鉛が含まれていて、それを経口から摂取してしまうこともあるし、またある地域では水道水に鉛が混入していることもあるらしいです。
これらが原因で貧血になることがあるので、貧血チェック(ヘモグロビンのみ)します。
また、いつまでも粉ミルクばかりを摂取していることもあるようですので、ビタミンやミネラルの欠乏症もあるらしいです。

・特殊な問診項目
ジャンクフード(ハンバーガーやピザ)を一週間に何回たべるか?
ソーダ(ジュース全般、多分果汁ジュースは含まれない)はどれくらい飲むか?
一日何時間寝ているか?
一日でテレビを見る時間は?
課外活動は何をしているか?

日本小学校のみなのは、心電図検査とレントゲンですね。アメリカではありません。
レントゲンを撮る意味は?結核の歴史の影響でしょうか?
心電図は、ブルガダ、WPWとかのルールアウトかな?右脚ブロック右軸偏位でASDが見つかるってのはありましたね。

健康に生活する、ということであれば当たり前なのですが、アメリカの貧困層は知識レベルが非常に低く、当然のことも知らないから、検診でピックアップする必要があるのですね。
でも、日本でも同じだと思います。

ということで、今後はそのような場に出会えたら、こういった認識を広めたいと思います(その根拠もしっかり把握したうえで)。

ちなみに、2歳はHAV、HBV、を太ももにブスブスとやられ、5歳はポリオ、HAV、HBVを左上腕にブスブスブスとやられてました。ちょっとかわいそう…
アメリカではポリオは4回接種が基本のようです。日本は3回で終了ですね。

追記
アメリカではMMR-Vという4種(麻疹、風疹、おたふく、水痘)を一発で打つのを、3~4歳で行うそうです。

更に追記
ちなみに僕は大学院生の時の検診ECGで、poor Rで要精査のお手紙をもらいました。
X-Pからも推測するに、心臓がかなり立位?(医療者たるのものこんな表現でいいのか?)にあるからでしょう。多分。
でも一回トレッドミルでもやったほうがいいのかな?マラソン中CPAなんてシャレにならんですからね。話がそれました。話が逸れたついでに、僕が小学生の時「モアレ」なんて縞々の写真をとるやつもありましたね。まだやってるのかな?知らん…

(ヨセミテへ行く山道、ガードレールなし。落ちたら…)


4/01/2016

米国の歯医者さん  続き

米国の歯医者さんを受診したことを以前記事にしました。
そのつづきです。
米国の歯医者さん はこちらから。
前回までのあらすじは、
子供が幼稚園:Kinderに行っていると、歯の検診を受けるように書類をもらいました。
 書類には、検診拒否:Waiverする署名もあって、必須事項ではありませんが、スクリーニングはHMOの保険でカバーされているのでやってみることにしました。
その結果、めちゃくちゃ虫歯があって、全身麻酔での治療を勧められました。
その治療が必要であると記載された書類をKinderに提出(提出義務あり)して、その後放置しておりました。(注:僕は子供を歯医者に連れて行ったのみ、すべての手続きは妻にしてもらいました。)

すると、全身麻酔ができる歯科クリニックから電話が妻に…
そしたら案の定、英語で電話、お互いうまく理解できない、通じない。
妻に日本語の通訳を入れてもらうようにアドバイスして、実行してもらいまいた。。

アメリカで電話でやりとりした事がある方はご存知と思いますが、めちゃめんどくさい。オートメッセージで、つながったとしてもたらいまわしにされて、挙句の果てにはミスでオフラインになって、初めからやり直し。なんてことは日常です。ぼくは、電話でのやり取りは1時間以上猶予をもって、30分保留音で待たされても大丈夫なように、イヤホンハンズフリーにして仕事しながらやります。

しかし、こういった経験則やアドバイスを伝えても、妻は我が道をゆくわけで…
それに金曜の昼過ぎからは、相手もやる気ないから絶対金曜の3時以降に電話対応なんかやめたほうがいい、というも…参考にならず…

その結果、まぁ、予想どおりにむちゃくちゃ大変だったわけです。
筆舌尽くし難し…
「だから、初めから言ってるやん!僕のアドバイス無視するからやろ?」とは言えませんし、ねぇ。

結局、よくわからずに放置…
全身麻酔ができる歯科クリニックは、予約を取ってほしかったようですが…流れたようです。
正直、全身麻酔の歯科治療は、症状もない現状ではオーバーケアなわけで、結果オーライですが…

さらに、半月後…こんなメールが妻に届きました…
Good Morning,
 I am the school nurse at (小学校名). (息子の名前)’s oral health assessment indicated that he needs urgent dental care. Does he have a dentist?
If you need assistance you can go to the ~ Community Clinic
 
要するに、「しっかり治療してちょうだいよ。」ということですね。
こんなことなら初めから、Waiverしとけばよかった。
 
ここは全部妻に任せて、「日本で治療する。」と、返信してもらうように言いましたが、どうなることやら。
 
愚痴
留学における手続がどれほど大変か…研究留学の同行妻は理解していない…かもしれない。
しまいにゃ、「私は、そういった手続きをする機会がないから英語がうまくならない」と、おっしゃる…こともあるかもしれない。
いやいや、DMVでの免許、銀行、電気ガス、住宅、研究、小学校の手続き、医療保険、税金、VISAなどなど、ホンマ大変なんやで…といったことを理解していただけるとありがたいかもしれない…
いつもご飯作ってくれてありがとう、洗濯してくれてありがとう。掃除してくれてありがとう。
 
(ヨセミテトレイルに倒木が…リンボーダンスで通り抜ける娘です。)
 

 

カリフォルニアの小学校ワクチン接種 How much?13万円?

わが娘はカリフォルニア州デイビス市の小学校に通っております。
アメリカの州法で定められている?ワクチンの接種があります。
出典はニューヨークの領事館のHPで、よくまとまっています。しかし小学校によって違うので、きっちり確認する必要があります。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/g/02.html

日本で定期接種(無料)なワクチン
 BCG:tuberculosis(TB)(結核)
 Polio(ポリオ)
 DTP:Diphtheria,、Tetanus、Pertussis、(ジフテリア、破傷風、百日咳)
 MR:Measles、Rubella、(風疹、麻疹)
 日本脳炎
 (インフルエンザ)

日本で任意接種なワクチン(自治体により補助あり)
 Mumps:おたふく (罹患したら摂取しない?)
 Varicella:水痘 (罹患したら摂取しない?)
 Yellow Fever:黄熱 (知らんかった)
 HAV:A型肝炎
 HBV:B型肝炎 (近日定期接種になる?) (医療従事者はほぼ必須)
 Hib:インフルエンザ桿菌b型
 肺炎球菌ワクチン
 HPV(ヒトパピローマ) 子宮頸がんワクチン (11歳から12歳ぐらいから開始?)

カリフォルニアの小学校に入ろうとして、日本で摂取し損ねていて必要となるワクチンは大体以下。
 HAV
 HBV (今後は定期接種になるので大丈夫かも)
 Valicella (水疱瘡になったらワクチン受けないことが多い)
 Mumps (おたふくにかかったらワクチン受けないことが多い、アメリカはMMRで一気に摂取)
肺炎球菌と髄膜炎に関してはハイリスクグループということらしい。

日本とアメリカでほぼ同じなのは
ポリオとDTPだけですやん。日本って本当にワクチン後進国ですね。
あとは、MMR-V(Measles, Mumps, Rubella and Valicla)ってのがあるらしいから、それで一気にうけてしまうものもアメリカではある。

ってことで、今回娘が受けたのはHAV、HBV、Valicelaでした。お値段以下

受診・診察料:382.00
ワクチン接種料:89.00
ワクチン接種2本目以降料:86.00
HAV料:119.00
HBV料:111.00
ValicelaV料:312.00

HMO保険のカバー:1089.00 (13万680円、じゅじゅじゅさんまんえん?)
自己負担金:10.00 (1200円)

日本で摂取したら任意ワクチン1本8000~1万円程度プラス診察料4000円、3本受けて3万円ぐらいの自費診療で済んだけど、人件費とか技術料とか資材費とかコミコミだと3万円じゃ無理で、10万ぐらいでもうけが出るもんなんでしょうね。やっぱり日本って、スタッフに対する人件費、費用が異常に低いんでしょう。

それにしても、日本よりアメリカのほうが子供に対する保険が充実しているって、どゆこと?
アメリカに来て思うのは、「未来を担う子供達を一番に考えたアメリカ社会」であること。ですね。
日本は年功序列で、年配が一番利益を得るようにできた社会である、と痛感します。
たしかに、年配の方は大切にする必要がありますが、そのEffortをどこからもってきてんねん!

そして、アメリカはオバマケアも導入されて、出産後は自動的にワクチン接種が強制的に受けさせられるパターンみたい。国民皆保険的にする方針らしいけど…トランプさんになったら崩壊するんやろね。しかし、もちろん自由の国、宗教上理由などでワクチン接種拒否することもできるらしいけど…でも未摂取なら学校には通えないみたい。

ワクチンの必要性は予防医学の確立したものである、と医師の観点からの自分の考えでしたが、さらにいろんな情報を得ることができて、自分のしっかりした意見を持つことができました。
これも、留学の良さの一つでしょう。

患者さんに聞かれた際には、今後はしっかり答えることができます。

しっかし、日本ではなぜあんなに爆発的にインフルエンザがはやるのでしょうか?人口密度だけでは説明がつかないと思います。バイオテロ?
一つは、カリフォルニアと日本の気候の違いでしょうね。細胞実験していても、「そんなテキトーな手技で大丈夫?」と思ってもコンタミしないし…
「冬の乾燥」これが大敵なんでしょうか…
一回調べてみたいですね。「インフルエンザの流行は湿度と関連する?」ってなタイトルで。

(ヨセミテのトレイル、ちっさな石で微妙なバランスが保たれています。)