http://pace-cme.org/2017/04/07/biomarker-levels-differ-between-hfpef-and-hfref-patients/
というネタが医療サイトにありました。
引用論文はこちら
Journal of the American Heart Association. 2017;6
ヘフペフ、ヘルレフ、詳細はよく知らないのでこれを機会に勉強します。
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HFpEFtとは、(循環器用語ハンドブックより)
①臨床的「心不全」の診断にあてはまる(例:Framingham基準に合致するなど)、②左室駆出率の低下を認めない、かつ③拡張機能指標の異常を有することである。しかしながら現在、拡張機能を非観血的に評価することが困難なため、臨床の現場では、①と②を満たすものとなっている。
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(私見)
拡張機能の評価は心臓超音波で、E/AやE/e'で可能とおもっていたんだけど、診断基準に含まれないのはなぜなんでしょうか?直接に拡張能を評価しておらず、信頼性が得られていない、ってことかな?
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以下の図は、HFpEFとHFrEFのそれぞれの関係するマーカーをわかりやすく示したものです。(当該論文より引用)
今回の記事の結論は、
炎症マーカーのhs-CRPは、HFpEFがHFrEFより高値。PTX3はHFrEFがHFpEFより高値。
心筋伸展マーカーのNT-proBNPとANPは、HFrEFがHFpEFで高値。
リモデリングマーカーのOsteopontinは、HFpEFにおいて心臓死心不全再入院の独立した予測因子であったが、HFrEFでは関連がなかった。
血管新生マーカーのNeuropilinは、HFpEFとHFrEFとも、心臓死や心不全再入院の独立した予測因子である。
ということですね。
臨床的に測定できるマーカーとしては、hs-CRPだけなんで、臨床応用は難しいですが、病態を理解するのには役立つ、かもしれません。
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