10/04/2016

緑茶が体重減少につながる薬剤?

「緑茶が体重減少につながる薬剤?」

ホンマかいな。と思いますが、アメリカ人の一般的な認識らしいです。

「Green Tea Fat Burner」「Green Tea Weight Loss Tablets」
で調べる(ぐぐる)と、わんさかHitします。

なるほど、なるほど、緑茶自体はこちらでは薬効があるというわけですな。

なぜ、こんなことを調べたかというと・・・現在進行中のStudyに、スクリーニング除外項目となる質問がいくつかあって、その中に

「Are you taking medication to promote weight loss? Have you had weight loss surgery 」
「体重減少を促す薬剤の摂取はありますか?体重減少のための外科手術を受けたことがありますか 」

って項目がありました。内服と外科的手術(胃バイパスとかバンディングでしょうね)を同列にしているあたりアメリカンを感じます。

やせ薬?中国産の肝硬変になるやつ?

もしくは、カテコラミンとか甲状腺ホルモンなんか?

と思ったのですが、研究室に来ている学生に聞くと「COSTCOやTargetで購入できる緑茶タブレットなんかがそうだよ。」って。
ええ~!そんな簡単に手に入るの?医者の処方箋いらないの?
「いらないよ」って。

んで、それ「Fat Burner」と呼ばれるものの成分を調べてみました。




Chromium (as chloride, picolinate)
Cr(クロム)とCl(クロール)とリコピンのなんか…
2型糖尿病治療に使用

Caffeine Anhydrous
無水カフェイン
感冒に使用

Green Tea Extract (12% EGCG;Epigallocatechin gallate)
カテキンの一種

Diuretic and Metabolic Complex Alfalfa (medicago sativa)
アルファルファ(植物)由来の利尿・代謝をもつ複合物
利尿剤

Lipotropic Complex Choline Bitartrate
重酒石酸コリン:アセチルコリン前駆体、
抗うつに使用

ということでこれらが成分でした。

恐ろしい、容量はどれぐらいが危険なのかは不明ですが、日本ではスーパーには売ってないでしょう。こんなん服用して「俺は健康だぜ!」って、アホかと…

でも、学生が言ってました「Pill」であると。つまり「薬」であると。

つまり、アメリカでは情報は公開されておりそれを選択するのは本人次第。
誰のせいでもない。それに注意書きは読む気が失せる程膨大。
訴訟大国であるがゆえに、そこらへんはきっちりしているのでしょうね。

日本は売っているモノは安全、異常があれば販売者の責任。
と言う考えとは違いますね。

アメリカは死刑すら公開する国ですから…
自由の国、情報公開は基本ですね。

ふりかけもアメリカではWARNINGが付きます。

そういえば昔々、健康診断の最後に何か心配事はありますか?と聞いたら「最近よく手がしびれます。」って。よく聞いたら、プラセンタ摂取などの一巻で、減量のために連日利尿剤を服用している方いらっしゃいました。そのまま外来診療に回っていただきました。案の定、血清K値の低下が原因でした。でも、利尿剤をやせ薬として処方するって…


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