11/16/2016

ボストン その① -ISCD2016-

11月9-10日にかけて、ボストンでISCD2016があり、参加してきました。

International Symposium on Chylomicrons in Disease の第5回です

第4回は、2014年に東京で開催され、参加しました。

まさに、僕の専門分野の学会です。
他人からすると、非常にマニアックな会です。

日本からも沢山の著名な方々が参加されて、交流することが出来ました。

僕が感じたことは、

1;脂質異常も分子標的治療の時代。
2;HDLやTG、もちろんレムナントもまだまだ治療対象。

って、ことです。

やはりボストンは、薬剤ベンチャー?が多く集まっている?地域です。
企業ブースも少しだけありましたが、ApoCIIIをターゲットにした、アンチセンス薬剤が第3相試験まで進行しており、良好な結果であるとのこと。
ほかにも、Lp(a)、ANGPTL3の分子をターゲットにした薬剤も第1~2相まで進んできていると…

ダイレクトに質問しました。
「PCSK9を初め、分子標的は非常に高価な治療。誰もが受けられるものではないと思うが、どうか?」
あっさりした答え、
「ターゲットは非常に少数であり、非常にリスクの高い症例が対象。確かに高価だが治療効果は確実。今まで治療できなかった症例が治療可能になる。」
と、いうことです。
そうですね、別にスタチンに変わる治療法を開発しているのではないんですね。
以前は国家試験で出題される問題の選択しは、LDLアフェレーシスなどのほかに、分子標的治療も選ぶ時代なんですね。

また、アメリカは、日本の医療保険制度とは根本が異なるので、医療費の高騰における問題は別次元のようです。


ボストンの感想
ヨーロッパのような町並みに感動。
港町で整備された地区は、本当に美しい。
地下鉄は怖い、パリの地下鉄のよう。
物価が高い、ホテルも外食も高め。
クラムチャウダーやクラブは美味しい。

海上タクシーからボストン市街の眺め


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