脂質異常症勉強 その② です。
まず
元となる論文を見つけました。多分コレです。
早速引用させていただきます。
と、その前に、大切なこと。
脂質には大きく4つのコレステロールファミリーがあり、
- カイロミクロン(CM)
- プレβ (つまりVLDL)
- β (つまりLDL)
- α (つまりHDL)
高脂血症の型は、これらの(コレステロール)がどれぐらい含まれるかで決まるようです。
昔は、粒子あたり重たいものや軽い物に分類して、名前を付けたようです。
一番重い(高密度)のがα、軽いのがCMです。んで真ん中がβで、そのβより軽いのがプレβ。
高密度・重たい ⇔ 低密度・軽い
α - β - プレβ - CM
では、分類の法則ですが、以下です。
Type I- Hyperchylomicronemia
Type II- Hyper-β-
Type III- "Floating β" or "Broad β" Pattern
Type IV- Hyperpre-β-
Type V- Hyperpre-β-
簡単に言いますと、CM→β→プレβが含まれる順にI~IVにすすんで、CMとβが混じったのをVとした、のではないかと推察されます。
I: CMのみ沢山
II
III
IV
V: CMと、VLDLが沢山
※、ブロードβ、βもプレβも含めるやつ。言うなればIDLと言ったところでしょうね。
覚えるのは、CM、LDL、IDL、VLDLの流れですね。
んで、IIのaとbは、
IIb
わかった!
IIbとVが確実に後付で、ややこしくしてるんや。
まず、I~IVまで分類されて、追加でIIbとVが付け加えられた、と考えれば、筋が通る。
昔は、LDLとかHDLという概念がなかったんでしょうね。
いろいろなリポタンパク分離方法が開発されて、名前が付けられたのでしょう。
HDLもHDL2とHDL3があるから、2から3に代謝するかと思いきや、逆やし。2の方がデカいし。
しかし、よく見てみたらCholesterolもTriglyceridesも全く出てきませんでした。
Lipoprotein(リポタンパク)という粒子の概念で構築されたのですね。
だから、どのコレステロール分画が増加した、とかややこしくなってるんでしょう。
ということで、また。
次回は「脂質低下療法のターゲットとなる分子について」です。
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