12/08/2016

ApoA-I milano

これもAHA2016での報告においてです。

ズイブン昔からApoA-I milanoという、ApoA-Iの遺伝子異常あれば、心筋梗塞が少ないで、って報告があり。ほんで、このApoA-I milano(AIM)を注射して治療したらイベント減った。
ことがありました。
JAMA. 2003 Nov 5;290(17):2292-300.

ほんで、このApoA-I milanoに似た分子を作って(AIMはめちゃ高価)、治療に使いましょう。
って試験が色々ありました。
レビューはこちらにありますPharmacol Ther. 2016 Jan;157:28-42.

その試験で今回報告あったのが、
MILANO-PILOT study
ApoA-1 Event Reducing in Ischemic Syndromes-1 (AEGIS-1),
(アイギスって、響きがカッコええね。イージスよりアイギスのほうが個人的に好きです。)
などの試験です。
開発試薬番号が
MILANO-PILOT study が MDCO-216
AEGIS-1 が CSL112

これ以外のAIMの試験はCSL111やETC-216やCER-01ってのとか、もっとほかにも色々あったはず…

MILANO-PILOT studyは有効性がみられず中止です
今は有効性が見出せなくても大規模で長期にしたら有効性が確立されるのでは?
とおもいましたが、どうやら開発会社が、PCSK9のORION-1試験でめちゃ調子いいみたいで、お金はそっちに回す、って事みたい。

ではAEGIS-1は?
the reconstituted human apoA-1 CSL112 (CSL Behring)
を、低容量と高容量、週一回注射した試験。期間は1年未満?
第2相試験(the phase 2b )です。
結果は、有害事象もなし。基本イベントもプラセボと変わらず。
ということで、第3相試験に行きましょう!

ということです。
残念なのが、MILANO-PILOT studyはコレステロール引き抜き能などは良くなっているにもかかわらずイベントは低減されなかったってことです。

もう、HDLあかんかも…

いやいや弱気になったらあかんで。
地道な実直な努力がノーベル賞になるんや!

ザイオン公園隣のスプリングデールから




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