Atherosclerosis. 2012 Nov
A multicenter study on the precision and accuracy of homogeneous assays for LDL-cholesterol: comparison with a beta-quantification method using fresh serum obtained from non-diseased and diseased subjects.
ほんなら、どうやってLDL-Cを測定するの?
ということでF式とよばれる、Friedewaldさんが発明した方法。
LDL-C=(T-cho)-(HDL-C)-(TG/5)
という計算式です。
しかし、このTG/5が曲者、TGが400以上ではまったくもって使えない。
さらに、VLDL-Cが多い場合も実は使えない。
ということが分かっております。
J Am Coll Cardiol. 2013 Aug 20;62
Friedewald-estimated versus directly measured low-density lipoprotein cholesterol and treatment implications.
ということで、もうLDL-C無理なら、non-HDL-Cでやってください。となったんです。
でも、やっぱり悪者はLDL-C…
もっといい計算式はないものか、と世間?は頑張ります。
他の方法としてMartin法なるものがあるらしいです。(MartinさんはF式がダメって報告した人)
J Atheroscler Thromb. 2016 Dec 1;23
Validity of a Novel Method for Estimation of Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels in Diabetic Patients.で報告されてました。(JATですけど…)
しかしコレもめんどくさい。(電子カルテだから自動計算してもいいかも、eGFRみたいに)
やっぱりLDL-C無理なら、non-HDL-Cで考えましょう、ってことは変わらないやろうね。
でもHDL-Cが高すぎたらやっぱりおかしくなるし…
ということで、「家族性コレステロールを疑う症例は個々に精査して、それに対する治療を行う。」でいいでしょう。
スタチン使う前に、しっかり診断。
これが大切。
でも、LDL-Cって、なんなの?
といわれたら、やっぱり原点に戻ります。
「HDLの次に比重が軽い(1.019–1.063)、HDLの次に小さいリポ蛋白(19–22 nm)に含まれるコレステロールの量。」です。
コレステロールが悪さをするのではありません。
LDL粒子が悪さをするのです。
結論
LDL-Cはただのマーカー
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