「ω-3摂取は、高脂血症でないと効かんで。」
という報告がありました。
Mayo Clin Proc. 2017 Jan
A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials and Prospective Cohort Studies of Eicosapentaenoic and Docosahexaenoic Long-Chain Omega-3 Fatty Acids and Coronary Heart Disease Risk.
Dr Dominik D Alexander さんの報告。
の論文を受けてです。
この論文、メイヨークリニックからの論文なんですね(IFは5.9)。
まあメタ解析なんですけど、NEJMやJACCとは違って一施設から出版される論文です。
格式が下がるか?と言われたら下がるんでしょうね。
(日本の各大学発行雑誌と比べたら、はるかにHighジャーナルですけど・・・)
内容は、ω-3の介入試験のメタ解析です。
もちろんJELISもありますが、やっぱω-3の大規模試験は少ない印象です。
高脂血症というのは、高TG(150以上)、もしくは高LDL-C(130以上)です。
んで、「じゃあどれくらいω-3摂ったらええの?」ということは、
「250mg/dayぐらいちゃうか?」とMozaffarianさんがコメント(この方、僕の中では偉人的存在です。ボストンの小さな学会で気づいたら隣に座ってらっしゃいました。ビビッて会話も出来ず…一緒に写真とればよかった…)。
最終的に「ω-3の摂取量と、投与前の脂質異常症の程度で、結果は変化するから、無駄な研究しないでね。」みたいなコメントでした。
なんじゃそれ。
では本題のこの研究がNEJMなどで発表されなかった理由。
1;ある程度信頼できる91ある研究のうち、採用したのは35、ほかは除外。
2;ある一つのスタディを除くと結果が変わってしまう。本文に記載アリ。
3;全解析でω-3摂取はイベント低下につながらない。という結論に達した。
3;全解析でω-3摂取はイベント低下につながらない。という結論に達した。
などなどが個人的に考えられます。
このような結果になった理由は、以前上司がコメントされていたように
「もともとの血中ω-3濃度、つまり日常からのω-3摂取量に違いがあるから。」
ハンバーガーばかりのアメリカ人と、魚食べる日本人では結論異なる。
ほんなら血中EPA・DHA濃度で解析した大規模試験のメタ解析はないのかな?
勉強します。
このような結果になった理由は、以前上司がコメントされていたように
「もともとの血中ω-3濃度、つまり日常からのω-3摂取量に違いがあるから。」
ハンバーガーばかりのアメリカ人と、魚食べる日本人では結論異なる。
ほんなら血中EPA・DHA濃度で解析した大規模試験のメタ解析はないのかな?
勉強します。
まとめ、
「初めにLDL-CとTGが低ければω-3はいらんで。」
「初めにLDL-CとTGが低ければω-3はいらんで。」
ただ、この結果からは「スタチン使ってたらω-3はいらんで。」って結論にはならんです。
うーん、この研究結果の影響力はほぼ無いでしょう。ってことも4に追加で。
ワンワールド・トレード・センター |
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