1/03/2017

Cholesterol, Not Just Cardiovascular Risk, Is Important in Deciding Who Should Receive Statin Treatment

Cholesterol, Not Just Cardiovascular Risk, Is Important in Deciding Who Should Receive Statin Treatment
Eur Heart J. 2015;36(43):2975-2983.

スタチン投与すべきかは、心血管リスクではなくて、コレステロール値が重要である。

ガイドラインでは絶対リスク評価をして、そのリスクに応じて治療方針をたてる。のが一般です。が、今回の研究では、LDL-Cかnon-HDL-C値に応じたスタチン投与するので良い。といった結論になると思います。

この研究は、各大規模臨床試験において、NNT(一人助けるために何人治療すればよいかという指標)で評価したメタ解析。
例えば、イベント10年発症危険度が10%人を、スタチンを使ったら、30人治療すれば1人イベント回避できる。NNT=30です。

つまり、絶対リスク評価よりもNNTを指標にしたほうがいい。ってことかな。
すると、NNTを指標にするには、治療前のLDL-Cでほとんど決まる。ってこと。

結論は、
LDL-Cが高値ならしっかりスタチン治療
LDL-Cが低値であれば絶対リスクが高くてもスタチン治療は必要ない
無駄な治療を止めようってことかな、高齢者の10年リスクと、若年者の10年リスクの重みは違うしね。(LDL-Cをどこまで下げるかは結論なし。でも、70と100を目安にしているのでそのラインあたりまで治療が必要と)

Ezetimibeも10mg/day単剤投与で解析しているのですが、なにせLDL-Cが19%しか低下しないので、まあ少し効果あるけど、スタチンに及ばず…って事でしょう。

んで、何が言いたかったかというと、
絶対リスクを評価するのは、リスクチャートに照らし合わせて、リスクを計算して…正直めんどくさい。でも、NNTを指標にすると、間接的にLDL-Cを見るだけでOK!簡単!!
ってことです。Fire and Fogetとは違いますが、LDL-Cが低い人で無駄にスタチン治療されている人がいる!ってことでしょう。

「スタチン入れとけ、でもLDL-C低かったらいらんわ!」

LDL-C低くて再発する症例はお前はもう治療無理ってことか

医療費削減のエビデンスになるための論文ですかね。

あんま意味がつかめない論文でした。






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