9/21/2016

滅菌 減菌 殺菌 除菌 消毒

本日、オートクレーブを使っていて、ふと思いました。
余談ですが、こちらのラボのオートクレーブは1時間ほどで、乾燥までしてくれるので楽です。
オートクレーブ、結構でかいです。

滅菌、減菌、殺菌、除菌、消毒などは、それぞれ意味が違っています(と思います)。
救命の講義をしたことがあって、その記憶がよみがえって…きませんでした。

ぐぐってみました。

滅菌(sterilization):細菌や微生物を完全に滅殺して、ゼロにする。
オートクレーブ(高温降圧滅菌)や器械用薬液を使う。手術器具や赤ちゃんの哺乳瓶など、また細胞培養に使う水なども滅菌します。

減菌(sterilization):細菌や微生物を殺して、その数を減らすこと。
とりあえず数を減らすだけ。

殺菌(sterilization):細菌や微生物を殺すること。殺す度合いや程度は関係ない。
とりあえず数を減らすだけ。

除菌(eradication bacteria):細菌や微生物を除いて、その数を減らすこと。
とりあえず数を減らすだけ。

消毒(disinfection):病原性のある微生物を影響がなくなる程度まで、減らすこと。
数を減らして、感染性などをなくす。

ということで、広告などで除菌済みとか書いてあっても、感染力は残存している可能性あり。信頼するなら、滅菌か消毒の文字が必要、ってことですね。

で、気になったのが牛乳などで用いる「低温殺菌(Pasteurization)」。
アメリカではPasteurizeなどと表記されております。
微生物学者のルイ・パスツールさんの名前が由来だそうです。牛乳やワインなどを風味や質感を損なわずに殺菌できるそうです。

アメリカの生卵は、消毒?されていないので生で食べるとサルモネラ感染などのリスクが高いそうです。でも、まれにPasteurizeと表記された生卵が日系スーパーで売っていて、こちらは「たまごかけごはん」しても大丈夫らしいです。

すき屋で卵かけ牛丼が気楽に食べられる日本は、やっぱりいいですね。


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