9/21/2016

CO2 incubator 「ボンベの1次圧、2次圧」ってなに?

CO2 incubatorの設定などは日本の研究室では業者の方がほとんどやってくれます

ボンベの設置、CO2 incubatorとの接続などなど、機械の会社に連絡すればメンテナンスなどもやってくれます。電話すれば、ほぼ全部お任せでやってくれます。
ただ、掃除や水の補充などは自分でやります。

UCDでは、ボンベ購入はUCDの高圧ボンベを管理する部署があって、そこにネットで注文します。
注文したら、ボンベにCO2を充填して、研究室の建物のボンベが配達・回収される場所に配達されます。
ちなみに注文はすべて、研究費のアカウントから自動的に天引きされます。
安いのか高いのか分からんし、キャンペーンなんかもありません。
多分、ぼったくられてると思います。(やすかったらごめんなさい。)

配達されたらメールが来て、その配達場所に自分で取りに行って、設置場所まで自分で運びます。
運搬キャリアでゴロゴロ運びます。
驚いたのは、日本ではガスによってボンベの色が決まっておりますが、こっちは全部灰色。
CO2は緑のシールが貼ってあります。

炭酸ガスボンベは緑色、酸素ボンベは黒。コレ大事です。
(僕は医療者だからか、酸素:緑、空気:黄色、吸引:黒、を思い浮かべます。これは配管の色ですね。)

ゴロゴロ運んだら、インキュベーターにHook Upします。自分でします。

準備されている圧力調整器をモンキーレンチで接続します。
この圧力調整器には、1次圧、2次圧とあります。

1次圧は、ボンベ自体の圧力。ほぼ一定。なくなるとコレがゼロになる。
2次圧は、インキュベーターへ直接かかる圧力。これを細かく調整します。

以下の写真では、右のメモリが1次圧、左のメモリが2次圧。


ボンベのてっぺんにあるのが本体バルブ。
2つのメモリが突き出ている根元のバルブで、2次圧を細かく調整します。
大体40KPaぐらいにするといいようです。
ちなみにこの2次圧調整器をはじめからフルオープンしていて、根本バルブを開けると一気にガスが抜けて、短時間でボンベが空になってしまいます。えらいこっちゃ。要注意です。

この圧調整機から、チューブでCO2インキュベーターに繋げます。途中にフィルターをかませます。

そして、インキュベーターのスイッチを入れて、圧調整機の末端バルブを開けます。
CO2濃度が上昇して、5.0%で安定しているのを確認して、OK。

That's all set !!」です。

追記
液体窒素やドライアイスも同様に、大学内にそれを管理する部署があってそこから購入します。
問屋とか、おろし(卸)と呼ばれる業者は見当たりません。
この問屋システムが日本独特なんでしょうね。

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