3/17/2017

オリンピック選手は心疾患と無縁なのか?

超一流アスリートの突然死はニュースで報道されるので、記憶に残りやすい。と思ったりするのですが、実際一般の人とのリスクは違うのでしょうか?

医療メールマガジンから報告がありました。
以前、アメフトのラインマンが肥大型心筋症のリスクがあるかも?という報告を読みました。
http://activelifedavis.blogspot.com/2016/12/us-football-linemen-may-be-at-risk-of.html


Are Olympic Athletes Free From Cardiovascular Diseases?
Br J Sports Med. 2017;51(4):238-243.


A subset of 92 athletes (3.9%) showed abnormal CV findings. Structural abnormalities included inherited cardiomyopathies (n=4), coronary artery disease (n=1), perimyocarditis (n=4), myocardial bridges (n=2), valvular and congenital diseases (n=45) and systemic hypertension (n=10). Primary electrical diseases included atrial fibrillation (n=2), supraventricular reciprocating tachycardia (n=14), complex ventricular tachyarrhythmias (non-sustained ventricular tachycardia, n=7; bidirectional ventricular tachycardia, n=1) or major conduction disorders (Wolff-Parkinson-White (WPW), n=1; Long QT syndrome (LQTS), n=2).

2352人程度のうち、3.9%のアスリートが、何かしら心疾患としての異常が見られたようです。
ちょっとびっくりしたのが、5人がCARTOマッピング検査したということです。

ディスカッションにも記載してありますが、「オリンピック選手は一定のスクリーニングを行われているけれども、それでも3.9%が心疾患イベントを避けることが出来ない」のが大切なようです。

極論は、「注意していても100人いたら4人ぐらいは10年間で心疾患イベントを発症する」ってことかな。

まとめ
AEDはいつでも使用可能に。油断禁物。


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