3/07/2017

Nocebo Effect and Placebo Effect; ノセボとプラセボ効果 

Does the Nocebo Effect Explain Statin Muscle Complaints?
http://www.medscape.com/viewarticle/876404?src=WNL_infoc_170305_MSCPEDIT_TEMP2&uac=265885AV&impID=1301216&faf=1#vp_3

上記題名でニュースレターがあり、ノセボ効果という言葉がありました。

プラセボという言葉は良く聞きますが、ノセボ効果はあまり聞きません。

以下、Wikiより「偽薬」の説明、引用です。
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偽薬(ぎやく)とは、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事である。成分としては、少量ではヒトに対して ... 偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって ... 特に偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現われることを、反偽薬効果(はんぎやくこうか)、ノーシーボ効果(nocebo effect)、ノセボ効果という。
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ノセボ効果とは、簡単に言うと、
薬を飲む前に「この薬には筋肉痛の副作用があります。」といわれたら、信じ込む?ことにより、本当はそんな薬効がないのに筋肉痛を起こしてしまう、ということです。

プラセボ効果は良い効果、ノセボ効果は悪い効果、本当は薬効ないのに引き起こされることを言うのですね。


さて、記事に戻ります。

スタチンの副作用には筋肉痛があります。
その筋肉痛はノセボ効果として説明できるか?
「スタチンによる筋肉痛は、偽薬効果で説明できるのか?」でしょうか。

一部記事の抜粋
10%-25% of patients treated with statins complain of muscle symptoms

Statin CV outcome trials have found no difference between statin and placebo groups

Muscle symptoms with no or minimal increases in CK are usually not pharmacologically related to statin therapy.

The nocebo effect may cause patients to attribute background muscle symptoms to the statin.

Although most SAMS"statin-associated muscle symptoms" are not caused by statins, treatment of these patients is a challenge.

(自分で解釈)
スタチン副作用の筋肉痛は10-25%の症例で起こる。
大規模試験では、プラセボとスタチンの筋肉痛副作用発症に差がなかった。
筋肉痛でも、CKが上昇しないパターンがあり、薬効ではない筋肉痛の可能性もある。
しかし、スタチンによる筋肉痛でなくとも、検査をしたり治療をしたり、原因を究明する必要がある。

追加情報
GAUSS-3 trialはあとるばスタチンとプラセボの副作用としての筋肉痛発症率に差(スタチンで42%プラセボで26%)があるがこれは実はブラインド試験ではなかったのではないのか
とのコメントまでありました。
すげぇ否定、ガウスって結構有名なのに根本的なダメだしをするとは…

今回の背景は、「スタチン使ってね」キャンペーンに思えます。





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