3/24/2017

臨床介入試験の統計解析法について

以下の論文をPIより紹介されました。

Best (but oft forgotten) practices: testing for treatment effects in randomized trials by separate analyses of changes from baseline in each group is a misleading approach.

Am J Clin Nutr. 2015 Nov;102(5):991-4.


薬などの介入試験 (randomized, parallel-arm study) で, 効果があるのかどうか, を解析します.

介入群とコントロール群で、治療前後の数値で変化しかたをT-testをします。
介入群で治療後に変化した、コントロール群で変化しなかった。
で、薬は効いた!万歳!!

となると思っておりました。
しかーし、それではイカンのです!!
個々に検定しても、その介入で2群間に差があったか、まったく説明にならんのです。
介入群とコントロール群の変化を、キチンと検定する必要があるのです。

コレは2群間ですが、介入群が3つ以上の時はすごく重要になってきます。
キチンとone-way ANOVAで変化の差を証明する必要があるのです。
そして、更にバイアスなどがないか、交絡因子などの検討が必要になります。

ということです。

だから、牛丼たべても大丈夫、試験は何の意味もない、ちゅうことですわ。

キチンとコントロール群を設定して、さらに介入群と比較する必要があるのですね。

今後、十分注意して検定してゆきたいです。
サンフランシスコのマクドナルド



 


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